田植え直前！新緑の青森へ（その20；まだ函館停車中）
▲ 2012年5月25日、ED79-20。
30分の停車時間というのは意外に長く、急行「はまなす」の先頭にED79-20を連結する作業が終わっても、発車まではまだしばらく時間があります。函館駅に到着してすぐはホームに降りて新鮮な空気を吸う人や自販機で飲み物を買う人も見かけましたが、発車時間が近づいてくるとみんな車内に戻り、ホームにはもう人影はありません。
▲人影のない 函館駅からは1号車が最後尾車輌になります。最後尾車輌はB寝台車。ドア脇にはスリーピング・カーのエンブレムが描かれていますが、デッキから車内へ通じるドアも窓のブラインドも閉ざされて、中の様子は窺えません。この日は寝台車が1両増結になっていましたが、乗車率はどれぐらいだったのでしょう。
最後尾にはトレインマークが灯っています。黄色を基調にして赤いはまなすの花をあしらったトレインマークはなかなか目立ちます。札幌と青森を結ぶ唯一の急行のシンボルです。
▲最後尾となる1号車のドア脇にはスリーピング・カーのエンブレム。
▲1号車には「 再び先頭の機関車の方へ行ってみます。
函館駅後方に点在する明かりは函館山の麓の一帯。オレンジ色の明かりが集まっているところは観光地として人気の高い金森の赤レンガ倉庫群のあたりでしょうか。右上のほうにある白い明かりは函館山の頂上でしょう。ゆるやかにカーブを描く長いホームとその向こうの函館山という構図は、今も昔も変わらぬ函館駅のお約束の景色です。
▲右側の明るい白い明かりのところが 先頭では、ED79-20がじっと前を睨んで発車を待っています。「函」のプレートが差してあるとおり、JR北海道保有のED79はすべて青函運転所所属です。基本番台はED79-1からED79-21まで21両が製造されたそうですが、2009年4月現在で現役なのは10両とのことで、更に3年を経た今では何両が現役なのでしょうか。車側の機番の下には「日立」の文字もあります。ED79-20は日立製作所が製造したED75-760を改造したもの。ED75-760時代は僕も奥羽本線あたりで走っている姿を見たことがあったのかもしれません。
▲「函」プレートは青函運転所所属の印。
▲ ED79-20は固定的に急行「はまなす」を牽く運用に入っているのか、両面にトレインマークを付けたままになっています。客車（7号車）との連結面は、客車側のトレインマークの明かりに機関車側のトレインマークが照らし出されています。
ホームの列車案内LEDに表示された「急行はまなす 3:22 青森」の文字。実は、東北新幹線新青森駅開業によってすべての「（スーパー）白鳥」が新青森発着となったので、函館駅で行き先が「青森」と表示されるのはこの「はまなす」だけ。ま、以前は「（スーパー)白鳥」の行き先は「八戸」と表示されていたことを思えば別に何も変わってはいないのですが、新青森行きより青森行きのほうがなんとなく落ち着くというかなんというか……
▲トレインマークどうしが向き合って照らし出されてます。
▲そろそろヘッドライト点けてもいいんじゃないかな。