田植え直前!新緑の青森へ(その21;函館発車)
2012年5月25日、青森車両センター。
急行「はまなす」の発車時刻が近づいてきたので、僕も自分の席に戻ります。さっきホームの自販機で「ニセコ山系のおいしい湧き水」のペットボトルを買いました。最後に北海道産の水を手に入れて、これで今回は北海道からさようならです。
▲「ニセコ山系のおいしい湧き水」を買って北海道とお別れ。
函館から進行方向が変わるので、座席を回転させます。他の方々のいろんなレポートを拝見すると、この函館駅での座席回転が急行「はまなす」の旅の鬼門(笑)で、下りだと深夜1時台、上りだと午前3時前後に、座席の向きを変えたい人がばったんばったんシートを回転させるので、そのまま眠っていたい人も否応なく起こされるらしいです。
しかしこの日は乗客が少なくガラガラだったので、気兼ねすることなくシートを回転することができ、他の乗客も眠っているか、別に向きを変えなくてもいいと思っているようで、ほとんどのシートが後ろ向きになったまま函館駅を発車しました。よかったよかった(^^)。
▲ほとんどのシートが向きを変えないまま函館駅を発車。
その後、青函トンネルに入ったとか出たとか、そういう記憶が全然ないので、僕は函館を出るとすぐに眠り込んだのでしょう。
ふと目が覚めると、外はすでに明るく、夜が明けていました。時刻は05:25、もうあと15分で終点青森ではないか!
車窓には、耕し終えたばかりの畑や、代掻きを終えてあとは田植えをするばかりのなった水田が広がっています。津軽半島に広がる農村の早朝の風景です。
▲田植えを待つばかりとなった水田。奥内、津軽宮田あたりかな。
▲この畑には何を植えるのかな。津軽半島の早朝の農村の風景。
右手に青森車両センターが広がってきました。
と、突然目に飛び込んできたオレンジ色の帯の車輌。あれれっ?あわててカメラを取り出して急いで撮ったのでピンぼけになっちゃいましたが、あれは211系電車では?ここの留置線はかつて京浜東北線用の209系電車が長く置かれていたところ。今度はE233系への置き換えであぶれた211系が運ばれてきたってことですか?一瞬しか見えなかったですが、211系は3編成ぐらい留置されていたような……
▲ピンぼけで申し訳ないですが、青森車両センター留置の211系電車です。
211系電車の長い編成の脇を通り抜けると、右手には広い車両センターの奥の方が見えてきました。789系、ヘッドライトを点けて間もなく出動の701系、E751系、その奥は「あけぼの」の増結用寝台車でしょうか。東北新幹線新青森駅開業で八戸まで行く在来線優等列車がなくなり、「日本海」も廃止になって、青森車両センターも少し寂しくなったでしょうか。
▲早朝の青森車両センター。
このあたりで「はまなす」は左へ大きくカーブし、右から近づいてくる奥羽本線と合流して西滝川を渡りますが、もしこの西滝川のところで降りることができれば僕の実家までは徒歩2分ぐらいです(^^)。
列車はしばらく直進し、我が母校千刈小学校のところで再び大きく左へカーブし、右から近づいてくる旧東北本線現青い森鉄道の線路と合流しながら古川の跨線橋をくぐれば、突き当たりが終点青森駅です。
列車はしばらく直進し、我が母校千刈小学校のところで再び大きく左へカーブし、右から近づいてくる旧東北本線現青い森鉄道の線路と合流しながら古川の跨線橋をくぐれば、突き当たりが終点青森駅です。
▲急行「はまなす」普通車自由席7号車の人けのない車内。奥が進行方向。
僕も降り支度をしなければなりません。荷物を持って前方7号車へ移動します。
7号車は普通車自由席。乗客は2、3人しか乗っておらず、ほとんどのシートが札幌を出たときのままの方向を向いています。このシートを見ると、5、6号車の「ドリームカー」がいかに乗り心地がよく、乗りドク車両かということが確認できます。
7号車の車内を通り抜けて前方のデッキに出ます。すると、函館から引っぱってきてくれた機関車ED79-20の姿がすぐそこにありました。終点青森到着はもうまもなくです。
▲最前部車両7号車の前部通路扉からはED79-20が間近に見える。