田植え直前!新緑の青森へ(その19;函館駅午前3時)
2012年5月25日、進行方向が変わります。
5年前に同じ上り「はまなす」に乗車したときは寝台車に乗って爆睡していたので函館停車中の「はまなす」の姿なんて知ったこっちゃなかったですが(笑)、今回はせっかく座席車に乗っていて機動性があるのですから、ホームに降りてみます!
▲函館駅と言えばこのゆるくカーブしたホームが特徴。
ホームに降りると、さすが北海道、深夜の空気はひやっとします。
函館駅のホームはゆるくカーブしているのが昔ながらの特徴ですが、そのカーブした深夜の8番線ホームに青い車体が横たわっています。ホームの蛍光灯の光に青白く照らし出されたその車体は、剥げた塗装に重ね塗りして応急処置した箇所がたくさんありすぎて、つぎはぎだらけの車体が見るからに痛ましい。
ホームには列車ごとに乗車口案内の札がぶらさげられていますが、海峡線の列車は函館駅では原則7/8番ホームでしか発着しないので、「はまなす」は上りも下りも8番線発着。それでも同じ号車なのに少しずれた位置に札がかかっているのは牽引機関車が違うせい?
▲車体のつぎはぎが痛々しい……
▲同じ号車でも上り下りで微妙に位置が違うんですね。
函館駅での停車時間は30分もあるので、けっこうホームを行ったり来たりする余裕があります。でも、最前部へ行って、札幌から牽いてきたDD51の写真を撮ろうと思ったら、DD51はもういなかった?なんで??函館駅のホームって行き止まりじゃなかったの??と驚いてよく見たら、8番線って機回しができる配線になってました。知らなかった!DD51は、函館駅到着後すぐに切り離されて、すぐにどこぞへと走り去ってしまったのでした!(涙)
▲DD51が切り離されて走り去り、最後尾車両となった1号車。
一方、今度は青森へ向けて先頭車両となる7号車のほうでは、青森までの牽引機ED79の連結作業が始まっていました。
側線で待機していたED79がゆっくりと近づいてきました。この日「はまなす」の牽引を担当するのはED79-20です。EH500型電気機関車への置き換えが進み、ED79の活躍の場は徐々に狭まりつつあり、見られる機会も減ってきました。こうしてヘッドマークを両面につけて毎日急行「はまなす」を牽いて活躍するED79はとても頼もしく、長く活躍してほしいと願うばかりです。
▲ゆっくりとED79-20が近づいてきた。
寝台車などで眠っている人を衝撃で起こさないように、細心の注意を払って機関車の連結作業が行われます。そこはプロ、みごとなものです。ガチャンと連結器の噛み合う音がして、いくつかのパイプをつなぎ合わせれば連結完了。発車準備が整います。
前方には「北斗星」のフル編成が納まる長い7/8番線ホームの先に、明るいライトに照らし出された構内が見えていますが、他に車輌の姿はありません。午前3時を回って、目覚めの時間はまだもうすこし先のようです。
▲前方に広がる函館駅構内。照明だけが明るい。
▲出発準備が完了し、03:22の発車時刻を待ちます。