大井町線の電車が見える。(Long Summer Vacation;その38)
▲双子橋梁を渡る東急の上り電車。5両編成なので大井町線の電車ですね。
2018年7月17日、旧江戸川。
前日は、羽田空港の滑走路に穴があいて遅れや欠航が出たせいで少し予定が狂いましたが、世田谷区用賀での用事を済ませ、隣の二子玉川駅近くに投宿。多摩川に面して「二子玉川ライズ」という巨大複合施設があり、楽天グループの本社「楽天クリムゾンハウス」もここにあるんですねー。この「二子玉川ライズ」の中に「二子玉川エクセルホテル東急」が入っていて、しかもここから羽田空港行きの空港連絡バスが出ているというので、泊まることにしたのだ。
早朝、カーテンを開けると、眼下には多摩川が流れ、川向こうには川崎市高津区の街並みが広がっています。すぐ近くに東急田園都市線と大井町線の双子橋梁と、二子玉川駅のホーム、川向こうには二子新地駅が見えるので、行き交う電車もよく見えます。
▲多摩川にかかる双子橋梁。右側が二子玉川駅、川向こうに二子新地駅も見えます。
「二子玉川ライズ」を朝6時30分に発車する空港連絡バスに乗って、羽田空港国内線第1ターミナルには7時20分に到着。平日の朝だけどまだ早いせいか渋滞もなく順調でした。
これから乗るのは、08:00発の青森行きJAL141便。12番ゲートからの出発で、機材はレジJA-330JをつけたB737-800です。
07:45に搭乗して、32番A席に着席。窓からは隣の13番ゲートに駐機中のJALのB767-300が見えていますが、レジJA-8987をつけていて、これは08:00発の大分行きJAL661便だと思われます。
07:56にドアクローズになってみると、平日の朝だけに、スーツ姿の乗客が多く、ほぼ満席です。07:59にプッシュバック、08:03にタキシングで、08:09にRWY16Lから離陸しました。
▲羽田空港12番ゲートで出発を待っているのは青森行きのJAL141便。
▲お隣の13番ゲートにいるB767は大分行きのJAL661便。
RWY16Lから離陸したJAL141便は、東京湾上空を高度を急速に上げながら左へ急旋回し、針路をぐるりと北へ向けます。ぐるりと北を向くと、左の機窓から見えてくるのは、江戸川から西の東京都心部。だいぶかすみがかかって視界がききにくいけれど、いつものように東京ディズニーリゾートとその向こうの葛西臨海公園が見えています。
内陸部上空に入って、この日はほぼ真下に江戸川の流れが見えたので、ズームしてみたりして。都営地下鉄篠崎駅の東あたり、江戸川と旧江戸川の分岐点のあたりがよく見えています。もともと江戸川の流れは今の旧江戸川の流れだったわけですが、明治になっても洪水がしばしば起きていたことから、1919年(大正8年)に、今の分岐点のあたりから東京湾へ直進する「江戸川放水路」が開削され、のちにこちらが江戸川の本流となったので、篠崎から下流の旧流路は「旧江戸川」と呼ばれるようになったのだとか。
▲東京ディズニーリゾートとその向こうは葛西臨海公園。もやがかかってますね。
▲江戸川と旧江戸川の分岐点。江戸川区篠崎あたり。
更に高度が上がってみると、どうもこのかすみのようなもやのようなものが関東一円の地表にたちこめているようで、地上の様子はほとんど見通せなくなってきました。そんなスモッグのようにたちこめたもやがとても濃く、もう雲海の上に出てしまったかのようです。
そしてその向こうに、富士山がひょっこり顔を出しているのが見えました。雲ではなく一面にたちこめたかすみの地平線から富士山だけが顔を出しているのは、なんだか妙な景色ですね。
▲関東一円に立ちこめたかすみの上に顔を出した富士山が見えました。