佐世保バーガー「LOG KIT」（2017年月イチ日本・10月編；その4）

▲佐世保バーガーの老舗「LOG KIT」の看板メニュー「スペシャルバーガー」。

　2017年10月1日、「ブルースカイ」もね。

　佐世保市内での19時からの集まりに大幅遅刻してしまったワタシ。集まってくれたみなさん、ごめんなさいね。

　明けて中国の建国記念日「国慶節」である10月1日は、もう戻ります、青森へ。

　ところで、前夜、さんざん飲んだあと、〆に連れて行ってもらったのが、「ブルースカイ」というお店。夜中だったので場所は定かでないが（あとから調べてみたら、佐世保駅前から続く四ヶ町商店街の近くだったらしい。）、店内はカウンター席が8席だけの小さく狭く、カウンターの内側には、噂どおりに気むずかしそうなママがいる。ここは、佐世保市民が飲んだあとの〆めバーガーを食べるために立ち寄る佐世保バーガーのお店なのだそうな。いや、ちょっと待って、ここ、どこからどう見てもハンバーガー屋には見えないし！しかし、勧められるままにベーコンチーズエッグバーガーを注文し、ママさんの厳しい指導のもと、目の前に裏返しに置かれた完成品に両手を添え、それを親指を上にその他の指を下にして持ち上げ、自然な動作で口に運ぶとくるりと回転して正しい状態でハンバーガーが口元にやってくる。スゴイ。そして、ウマイ。これはウマイ！佐世保バーガー発祥の店の1つと言われ、もうかれこれ60年の長きにわたって変わらぬ味を提供している上に、なんとこのお店、夜しかやっていないのだとか。たまらない。通い詰めたいけど、よそ者が一人ではちょっと来られないなあ。ママさんがこわくて写真も一枚も撮れなかったし。いやでもここ、ホントおいしい。また来たい。

　てなことが前夜あったもんで、出発前にもう一回ぐらいは佐世保バーガーが食べたいなあと思いつつ佐世保駅へ行ってみたところ、なんと！佐世保駅にもあるではないか！1971年（昭和46年）にオープンし、佐世保バーガーの母と慕われるオーナーのもと、「ヒカリ」、「BigMan」とともに「三大佐世保バーガー」として君臨する「LOG KIT」の佐世保駅店が！

▲佐世保駅の中にオープンしていたとは知らなかった、老舗の一つ「LOG KIT」。

　佐世保バーガーの老舗がエキナカにあるというのはありがたい。改札内からも買えるようでしたが、僕は駅舎の外側に面した出入口から入ってみた。開店は10時で、開店したばかりのタイミングだったからか他に客はいなかったので、たった2席しかないイートインスペースで食べることに決定。

　注文したのはバンズの間に下から順にパティ、エッグ、ベーコン、オニオン、レタス、トマトがはさまった全部入りの直径約15cm、重量約500gに達する「LOG KIT」看板メニュー・スペシャルバーガーとコーク。もちろん注文してから作り始めるので、できるまで時間がかかります。パテの焼ける匂いを間近にかぎながら辛抱強くその時を待ちます。

▲完成図。ガラスの向こうは駅前広場で、駅前産直市みたいなのが開かれてます。

　待望の完成品は、おお！たしかにデカイ！そしておいしそう！さっそくかぶりつきます。バンズは表面がぱりぱりしたタイプなんですが、もっと厚くてもいいかなという気がしたのと、焼くときに油を吸っている感じが強いので、油を吸わせないように焼いてくれたらもっとおいしくなるんではと思いました。とにかく、大満足のバーガーでした！

　あー、おなかいっぱいになった！おいしかったー。

　腹ごなしにちょっと散歩。佐世保駅には、東口とみなと口があり、コンコースでつながっていて、突き抜けることができます。みなと口の方に抜けると、目の前にはすぐに佐世保港が広がり、フェリーのりばや、その向こうの俵ヶ浦半島の山々が望めて気持ちがよいです。

▲佐世保駅みなと口を出ると目の前に広がる佐世保港の風景。

　みなと口を出て目の前の道路（県道11号線）をわたってすぐの海べりは「ポートサイドパーク」というちょっとした広場になっていて、その一角に「厦門薗」と書かれた案内板を発見しました。そのすぐ隣には鳥の像も建っています。これは「白鷺像」。

　佐世保市と中国の厦門（アモイ）市は、1983年以来の友好都市ですが、そのアモイ市から友好都市提携25周年にあたる2008年に贈られたアモイ市の市鳥である白鷺の像がここに置かれ、それを取り囲むように「厦門園」という緑地帯も整備されています。そして2014年、佐世保北ロータリークラブが創立30周年を記念して、ここに高さ150cmの「厦門園・白鷺像」の案内板を設置したのだそうです。ちなみに、佐世保市は、2011年に我が瀋陽市と友好交流都市関係を提携し、それ以来、瀋陽市との間でも熱心に友好都市間交流を展開しています。