毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

また欠航かよ!(Long Summer Vacation;その13)

 

 イメージ 1▲宮崎空港駅で出発を待つ09:40発の延岡行き普通列車728M。乗るはずではなかったのだが。

 2018年7月9日、SUNSHINE。

 

 宮崎空港にやってきて、これから乗るのは08:25発の福岡行きJAL3622便です。07:55到着予定の福岡からのJAL3621便が折り返す形になります。
 
 チェックインカウンターで荷物を預け、余裕で6番ゲート前まで前進。Flightradar24によれば、この日の機材はレジJA-221Jをつけたエンブラエル170のようです。
 ところが、福岡からのJAL3621便がいっこうに下りてきません。なんと、宮崎空港周辺視界不良のため、下りてこられないらしい。いや、搭乗待合室から外を見渡す限りでは、日も差してるし全然視界不良のようには見えないのですが。出発便はちゃんと離陸してるし。でも、大阪伊丹からのNH501便も海上でぐるぐると何周もホールディングしているようだし、着陸機に影響が出ているようです。鹿児島県側の噴煙、火山灰の影響もあるみたい。所定08:20到着予定のNH501便は何周ものホールディングを経て08:41に着陸したので、JAL3621便も着陸できるものと期待しましたが、08:48に欠航決定のアナウンス。JAL3621便は着陸できずに福岡へ戻っていってしまいました_| ̄|○(涙)。
 
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▲さっき降りたばかりの宮崎空港駅に戻ってきてしまいました……(泣)。
 
 前日は松山で鉄道の運休を食らい、この日は宮崎空港で飛行機の欠航を食らい、今回の旅行はつまずきが多い!なんとか前進し続けられてはいるけれど、これも旅の楽しみのうちかしら……
 
 当初の予定では、博多から佐世保へ向かう途中に大村市に立ち寄って会うことになっていた知人に、取り急ぎ電話して会えなくなったことを詫び、佐世保への行き方を考えます。次の福岡行きは11:35発のJAL3626便までなく、そこまで待ったあげくにまた視界不良で欠航となったのでは目も当てられないので、空路は断念。宮崎から佐世保までは鉄道ではかなりの距離だけれど、しかたない、鉄道で行こう。しかたないと言いつつ実はちょっと楽しみでうれしいんだけど。
 
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▲宮崎空港駅ホームのすぐ向こうは駐機場、飛行機もよく見えます。
 
 預け荷物を引き取って払い戻しの手続きを済ませ、さっき降りたばかりの宮崎空港駅へ戻り、みどりの窓口で佐世保までの最速ルートを調べてもらってきっぷを買い、ホームへ出ます。宮崎空港駅のホームからは、空港内の駐機場が間近に見え、飛行機もよく見えます。
 
 佐世保を目指すトップバッターは、09:40発の延岡行き普通列車728M。817系V103編成での運転です。なんか早朝からしょっちゅう817系に乗ったり見たりしてる感じ……
 
 817系は通勤通学需要に応える近郊型交流電車ですが、車内には、座面と背もたれに白木を使い、背もたれの頭部と腰部と座面には黒の本革を張った転換クロスシートが並び、ドア脇によくある2人掛けとか3人掛けのロングシートもなく、ちょっとした特急風情。乗り心地ももちろん快適で、「青春18きっぷ」で長時間乗車にも耐えられそう。
 
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▲宮崎空港発延岡行き728Mはまたも817系。
 
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▲817系の車内は転換クロスシートが並び、通勤通学用電車とは思えない雰囲気。
 
 しかし、そんな快適シートに乗っていられるのも二駅だけ。たった6分間で、南宮崎で下車しなければなりません。南宮崎からは南へ向かわなければならないのです。
 
 南宮崎駅はホームは2面4線ですが、JR九州宮崎総合鉄道事業部(←宮崎運転区←宮崎機関区)がJR化と宮崎駅高架化に伴って南宮崎駅に移転してきて、宮崎車両センターもここにあるので、側線が多く、構内は広々とした印象を与えます。

 南国の暑さみなぎるホームに降りると、側線の一つに真っ赤な車両が停留中です。たった8両だけ製造された713系、交流専用電車です。真っ赤なボディにオレンジ色で「SUNSHINE」の文字と、大阪万博の「太陽の塔」を思い浮かべそうになる太陽のイラストが描かれています。「南宮崎」の行き先表示幕を掲示しているので、今も現役で活躍中なのでしょうね。
 
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▲南宮崎駅の留置線に停車中の真っ赤な電車は「SUNSHINE」。
 
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▲たった8両しか製造されなかった713系車両。今も現役で活躍しているようです。