毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

おいしい島根を満喫。(旅するニッポン、春たけなわ;その18)

イメージ 5 ▲島根の地酒の三銘柄めは、出雲市内の蔵元「酒持田本店」の「誘一献」。

 2016年4月3日、あすっこ。

 出雲湯の川温泉「湯宿 草菴」での夕食が続きます。

 口の付いた四角い器が運ばれ、蓋を開けてみると、これは「煮物椀」河豚の白子玉子寄せ碗。フグの白子ですか!これはいかにも西日本という感じの料理。一見、上海ガニのカニミソで麻婆豆腐のように豆腐を炒め煮にした「蟹黄豆腐」のようですが、全然違う。ねっとりとした味わいはまさに究極の酒肴と言えましょう。

イメージ 2 ▲口の付いた四角い器が登場。お吸い物かしら?と思わせる。

イメージ 3 ▲これは、河豚の白子玉子寄せ碗でした。ねっとり白子と玉子の黄身で濃厚過ぎます。

イメージ 4 ▲こちらはお吸い物。山椒の葉の青が鮮やか。

 では、三銘柄めの地酒を選びましょう。先ほどの「絹乃峰」がプラス10という辛口だったので、今度はプラス1の特別純米酒「誘一献(いざいっこん)」にしてみよう。精米歩合60%で「米の旨みを引き出した上品なお酒。薄口の和食と相性が良いです」とのこと。蔵元は1877年(明治10年)創業の出雲市平田「酒持田本店」。主張しまくりの「絹乃峰」のあとでなおさらさっぱり感が強く、実に上品。日本酒よりは焼酎派の相方は「とろとろ梅酒」のソーダ割りでいくことに。

イメージ 1 ▲「とろとろ梅酒」のソーダ割りもスッキリしてておいしそう。

 「洋皿」が運ばれてきました。島根和牛ロースのステーキです。表面を炙っただけのローストビーフのように見えるほどレアの仕上がりで、深い味わいの肉汁が口の中に広がるおいしさで、卒倒してしまいそうです。

 添えられているキッシュは「あすっこのキッシュ」。「あすっこ」、初めて聞きましたが、2003年に島根県農業技術センターで、ブロッコリーとビタミン菜を交配させて誕生したアブラナ科の野菜だそうで、
アスパラガスのようなしなやかなわき芽を食べるそうな。島根の海、山、畑の幸が次々と出て来て、なんとも豊かで贅沢な食卓です。

イメージ 6 ▲島根産和牛ロースのステーキはあくまでもレアで、やわらかくてジューシー。

イメージ 7 ▲添え物の一つは、島根で生まれた新しい野菜「あすっこ」のキッシュ。

 「炊き合わせ」は春キャベツと桜身丈の博多蒸し 焼き葱 牛蒡餅 蛸のやわらか煮 蟹あんかけ。春キャベツでしんじょうを作るという、春ならではの創作。これになぜか蛸のやわらか煮が合い、蟹あんかけのさいごのひとさじまですくって食べてしまいます。

イメージ 8 ▲「炊き合わせ」は春キャベツ桜身丈の博多蒸し 焼き葱 牛蒡餅 蛸のやわらか煮 蟹あんかけ。

イメージ 9 ▲春キャベツをしんじょうにするとは、なんともクリエイティブ。

 もうおなかもはち切れんばかりですが、最後は赤出汁、ごはん、香のもの。タケノコの炊き込みご飯で、どんなに満腹でもするりと入ってしまいます。

 デザートは「ヨーグルトのゼリー寄せ 苺ジュレがけ」に「グリンピースプリン」。グリンピースでプリンを作るとは大胆な発想と言わねばならんでしょう。ヨーグルトのゼリー寄せの酸味でさっぱりと引き締まり、大満足の夕食を終えることができました。ああ、よく食べた、よく飲んだ。ダイエット中なのに。

イメージ 10 ▲最後はタケノコの炊き込みご飯に赤出汁、香のもの。

イメージ 11 ▲デザートは「ヨーグルトのゼリー寄せ 苺ジュレがけ」に「グリンピースプリン」。