毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

瀋陽で食べているもの(シューマイ)

イメージ 1 ▲崎陽軒のシューマイとは全然違う、これが回族料理店で供されるシューマイだ!

 あまりにもおいしいので、もう3回も食べに行ってしまったもの、それは瀋陽市振興街にある「胡家焼売」の「シューマイ」。

 以前ご紹介した「回頭(棒餃子)」と同じく、中国ではシューマイはほとんどの場合、「清真館(回民(イスラム系の回族)料理店)」で扱っています。中国人の友人に「シューマイ食べたい」と行ったら、この「胡家焼売」に連れて行ってくれたのですが、これが超アタリ。一人では絶対探し出せないようなところにあり、一発でリピーターになってしまいました。

イメージ 4 ▲実はすごい老舗の「胡家焼売」。

 店の中はたいへん狭く、4人掛けのテーブルが8つほどむりやり詰め込んでいる感じ。しかし、壁に掲げられた由来によれば、「胡家焼売」は、清の第7代嘉慶帝のときに創業したと書いてある。嘉慶帝が在位していたのは1796年から1820年まで。この頃に創業し、現在の店主は5代目だか6代目だそうな。へえ~、悪いけど、そんな歴史ある老舗にはとても見えない(^^ゞ。

 しかし、蒸し上がって運ばれてきたシューマイをひとくち頬張ってナットク。これは、ウマイ。

イメージ 2 ▲これが清の時代、嘉慶年間から続く「胡家焼売」だ!!

 シューマイと聞いて、あの崎陽軒のシューマイを想像する方も多いでしょうが、それとはかなり違います。崎陽軒のシューマイに代表される日本でのシューマイの一般的なイメージは、ひと粒ふた粒と数えられそうなコロンとした粒状のものではないでしょうか。こちらのシューマイは違います。餡を皮で包んで上部を合わせてひだひだにしただけで、一見すると小籠包(ショウロンポー)のように見えます。餡は100%牛肉で、下をやけどしそうなほどアツアツの肉汁が閉じ込められていてまことにジューシー。ヘタな小籠包よりはるかにおいしい。いくらでも食べられちゃいます。一つの蒸籠に20個載って、これで24元(=約430円)。安っ!店先に蒸籠を積んでどんどん蒸しているので、おかわりするとすぐに蒸籠がやってきます。ああ、ホントウにウマイ。

 おかずも一品頼んでおこう。「孜然羊肉」。「孜然」とは香辛料の「クミン」のことで、クミンをよくきかせて羊肉を炒めたもの。香りがよく、ほどよくスパイシーで、これまたウマイ。すばらしい老舗を見つけてしまった。何回もリピートすることにしよう(^^)。

イメージ 3 ▲これまたおいしい「孜然羊肉」。