函館に都電がいた!(桜早き春の海峡を越えて;その6)
▲大沼と駒ヶ岳。いつ来て見ても、美しい。
2015年5月2、3日、都電7000形車両。
函館に到着しましたが、あまりに天気が良く、時間もまだ3時なので、レンタカーに乗って、久しぶりに大沼公園へ行ってみることにしました。函館駅から大沼公園までは約28km、函館新道、国道5号線を使って約40分の道のり。
大沼公園には、小学校と中学校のときの修学旅行や、大学のときの北海道旅行で何度も来たことがあるし、函館本線に乗れば、大沼、小沼、駒ヶ岳を車窓から眺めることができるので、とてもなじみのある場所ですが、訪れるのは実に久しぶりです。
▲JR大沼公園駅からすぐの、大沼最南端部の集合記念撮影台のある場所から見通してみる。
大沼公園そのものには久しく来られなかったけど、特急「(スーパー)北斗」に乗るたびに、大沼公園駅から積み込まれる名物「大沼だんご」をお目当てにしてました。明治38年創業「沼の家」の「大沼だんご」、今回も食べたかったですが、買い損ねてしまいました。
でも、ボートにはまだ乗れる時間だったので、ちょっと一漕ぎ、出てみましょう。乗船場は奥まった入り江のようなところにあり視界がききませんが、橋をくぐって外側へ出ると、正面に駒ヶ岳が!駒ヶ岳は標高1,131mの活火山。左側のとんがり(剣ヶ峯)を頂点にしたなだらかな稜線が青空に映え、本当に美しいです。
▲ボートで漕ぎ出でると、正面に駒ヶ岳の雄姿が!
ボートは夕方5時で終わりということで慌ただしく乗船場へ戻り、今回はあまりゆっくりできませんでしたが、天気にも恵まれて、久しぶりの大沼公園を楽しみました。晩は、湯の川温泉の宿でじっくり温泉三昧。
翌日も朝から素晴らしい天気だったので、函館空港へ行く前にどこか立ち寄ろうとガイドブックを眺めた結果、「函館牛乳」ブランドの函館酪農公社の牧場へ行くことに決定。
函館空港の滑走路の北端の西側にあるその牧場は、空港ターミナルビルから車で10分くらい。なだらかに連なる丘に草原が広がり、牛が放牧され、牛舎や乳製品工場、自慢の牛乳やアイスの売店などがあって、大勢の家族連れで賑わっていました。なかでも「気まぐれ職人の焼きチーズ」は行列ができる人気商品。
▲函館酪農公社の牧場の一角に、なぜか都電の車両が。
そんな牧場の一角に、都電の車両がいるではないですか!黄色がかなり色褪せているのが残念ですが、まぎれもなくこれは都電だよ。これはもとは都電7000形車両で、昭和35年に函館市電に譲渡されて1000形となり、なんと1000形車両としては最長の平成22年まで現役で活躍していたそうな。その後平成25年に函館酪農公社に引き取られて、こうして静態保存されているとのこと。東京を離れるまでは荒川車庫に所属していたというのだから、僕にはなおさら親しみがあるなあ。ぜひ塗り直しをやって、鮮やかなやまぶき色に戻ってほしいものです。
▲はるばる津軽海峡を渡ってきたのね……
▲すぐ隣は、子どもたちが直接牛に触れられるコーナーになってます。