引き続き現代青森料理(ニッポンの秋を探して・その64)
2011年11月19日、八戸前沖サバ。
現代青森料理とワインの店「ボア・ヴェール」でのディナーが進みます。
お酒は弘前三浦酒造の「豊盃」に変わりました。
店内はこの日もお客さんでいっぱい。店内は、フレンチ・レストランと聞くと身構えてしまうような高級感やかしこまった雰囲気はなく、むしろパブのような、ジャズのライブハウスのような、気楽でくつろいだ雰囲気です。カウンター席の側の壁にはねぶた絵が飾られ、その下には青森の地酒の一升瓶がずらりと並んでいます。
▲店内はとても気さくな雰囲気で、大勢の客でにぎわっています。
▲壁にはねぶた絵、そして青森の地酒の一升瓶がずらり。
豆料理とホタテ料理と来ましたので、次は肉々しいメニューにしてみましょう。それは大鰐町「青森シャモロック」のスパイス漬け唐揚げ。
シャモロックとは今や青森を代表する地鶏。1990年に当時五戸町にあった青森県畜産試験場養鶏部で研究、開発され誕生した地鶏で、「奥深い味わいで濃厚なダシが出るほか、ピアノ線のごとき繊細な食感が特徴」だとされています。ピアノ線は食べたことがないので僕自身比較はできないのですが(笑)、我が家でも、蕎麦のつゆを作るときに使う冷凍鶏ガラ、普段は一羽分100何十円のしか使いませんが、年に一回、大晦日の年越蕎麦の時だけはシャモロックの鶏ガラ一羽分500何十円のを使ってよいことになっております(^^)。
そんな青森シャモロックのスパイス漬け唐揚げが美味しくないわけがない。肉はどこまでもジューシーでスパイシー。これは日本酒よりビールの方がいいかも。
▲一口でがぶりと食いつきたい気持ちになります。
▲肉質のキメ細かさとジューシーさがおわかりでしょうか。もちろんとってもスパイシー。
日本酒に合う肴ということで再びシーフードへ戻り、次なるお料理は八戸産サバのカルパッチョ。真っ白で真四角な皿の中央にこんもりと盛られているのは、僕の大好物、サバであります。
八戸と言えば、釧路港と全国一、二を争うイカの水揚げで昔から有名ですが、最近は「八戸前沖サバ」が八戸の新ブランドとして大いに売り出し中。薄切りのカブの上に、その八戸前沖サバがこんもりたっぷり、そしてその頂点には麹味噌でしょうか、がトッピングしてあります。これがおいしくないわけがないわね。
▲真っ白で真四角なお皿にこんもりと八戸産サバのカルパッチョ。
▲サバ好きにはたまりません。薄切りのカブの食感がまたうまし。
そろそろおなかもいっぱいになってきましたが、もうちょっと食べよう。
箸休め的に、もっちりした生地が絶品の焼きたてピザをつまみます。これはこのお店の定番メニューの一つ、「天間林村都母家「黒にんにく」の薄焼きピザ」。天間林村には「坪」という地名が多く見られますが、その元となったのが、かつてこのあたりにあった「都母(つも、つぼ)村」らしいです。「都母」は苗字として残っているんですなあ。と妙なことに感心しながら、ピザをもりもり食べます。
そして、ここまで青森の食材でひっぱっておきながら、最後のお料理は「福島県西郷村メイプルサーモンの西京焼きバルサミコソース」!やっぱり鮭はウマイなあ。バルサミコソースにも良く合います。西京焼きにしてるからかな。福島がんばれ。ああ、それにしても腹いっぱいの大満足!!(^^)
▲天間林村都母家「黒にんにく」の薄焼きピザ。ウマし。