毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

「Bois Vert」の現代青森料理(ニッポンの秋を探して・その63)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818155250.jpg ▲現代青森料理を食すにあたってまずは地ビール津軽路ビール」で乾杯。

 2011年11月19日、青い森。

 この日の夕食は、東京新橋の虎ノ門交差点の近くにある「ボワ・ヴェール(Bois Vert)」というお店へ繰り出しました。住所は西新橋1-13-4、小路に入ったところのビルの地階にあるので日が暮れてからいくと少々わかりにくいかも。

 「ボワ・ヴェール(Bois Vert)」とは「青い森」という意味。僕はフランス語はわからんが、スペイン語なら「Bosque Verde」ってことか。まあ似てる。

 というふうにまさに「青森」を体現したようなお店なんですが、シェフは青森県人かと思いきや、実は大阪人。大阪人のシェフがいつどこでどうやって青森の食材を見初めたかはわからないけれど、とにかくこのお店では青森の食材をふんだんに使った、郷土料理とフレンチとのコラボが存分に楽しめるのです。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818155239.jpg ▲草が生えてるあたりの端に階段の下り口があり、お店はその階段の下。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818155245.jpg ▲フィーチャリング・ドラゴンスープってなんなんだろう?

 看板には「現代青森料理とワインの店」と記されていますが、このお店の良いところは、青森の食材を使っているだけでなく、青森の地酒も多く取りそろえているところです。なので、お料理はフレンチですが、青森の地酒を飲みながら楽しもうと思います。

 まずは何はともあれ、冷えたビール。僕も今まで飲んだことがない「津軽路ビール」が登場です。これは大鰐町の「そうま屋米酒店」の製品で、大鰐の麗峰あじゃら山系の名水を100%使い、ドイツ産最高級モルトで仕込んだ手づくりビールとのこと。

 このビールに合わせて、お料理はまずは「狼ノ森の木村さんの豆漬け」といきましょう!

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818155257.jpg ▲一見、いわゆる「枝豆」ですが、塩ゆでにしたのではなく莢ごと漬け込んだもの。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818155303.jpg ▲しっとりしていてビールに合い過ぎ。

 「狼ノ森」とは弘前市内の地名で、「おいのもり」と読みます。実は僕も今の今まで、この地名の読み方知りませんでした。その狼ノ森地区の木村さん(ものずごく大勢いそうですが(^_^ゞ)が栽培している毛豆のピクルス。莢ごと漬け込んで莢ごと味が染みこんでいて、思わず莢までちゅうちゅう吸ってしまうおいしさです。

 次は七戸町産のアビオス(ほど芋)を使ったガーリックオイル焼き。こちらはアツアツのホクホクで、ガーリックの香りが立って、美味です。七戸のほど芋には五戸の地酒「菊駒」を合わせましょう。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818155308.jpg ▲七戸産ほど芋のガーリックオイル焼き。アツアツです。

 豆料理が二つ続きましたので、ここらでちょっと趣向を変えて、陸奥湾姫帆立のエスカルゴ風鉄板焼き。エスカルゴは食べたいと思わないが、ホタテなら大歓迎。たこ焼き用の鉄板なのか、エスカルゴ料理用の鉄板なのか、正方形の鉄板に丸いくぼみが9つあり、それぞれに姫帆立(ベビーホタテ)が入って、グラタンの表面のように全面がこんがりと焼かれていて、これまたアツアツの一品。はふはふ言いながら、いただきます。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818155314.jpg陸奥湾姫帆立のエスカルゴ風鉄板焼。これまたアツアツ。