西安の「夜市」に行ってきました。
▲ニンニクペーストをたっぷり載せて網で焼きます、焼き牡蠣です。
今日5月25日の夜は、西安の「夜市」に行ってきました。
通り沿いに小さな食堂がずらりと並び、どの食堂も路上にテーブルを出して、基本は露天で舌鼓です。店頭に食材をずらりと並べ、注文するとそれを串焼きにしたり煮たりスープにしたりして持ってきてくれます。この「夜市」は「東新街」と「尚倹路」の交差点の一角にあり、たぶんガイドブックには載っていないのでしょう、外国人の姿は皆無で、西安人たちでどのテーブルもいっぱいです。「夜市」全体が活気にあふれていて、うれしくなっちゃいます。
食堂がずらりと並ぶ。
西安人たちで大人気。
店頭に並べられた食材を眺めて歩くだけでも楽しいです。
どれどれ、何があるかな~。内陸部にある西安ですが、今は流通網も発達して、海鮮類も豊富に並んでいます。各種貝類に魚にキノコに魚介類。串焼きコーナーのほうにも魚は豊富で、あとは羊肉、牛の胃、ホタテなどが並んでいます。写真で赤い色の山になっているのはザリガニです。おっと、水槽の中にはカエルさんが元気に遊泳中です。でかいですなあ、カエルさん。やっぱり串焼きですか。おお!海のチーズ・生牡蠣も山と積まれています。こんな内陸部で生牡蠣!いやあ、すごいなあ。
貝類が多そうです。
赤い山がザリガニ。
ケロケロ……(T_T)。
食材の中には、虫類もございます。
2種類あるようですね。そのうちのひとつは僕にもおなじみのものです。「カイコのサナギ」。丸っこいやつですね。これは僕が遼寧省瀋陽市にいたときによく見かけた食材です。現地の人は、特に冬になると「一匹食べれば玉子3個分の蛋白質が摂取できるんだ。食え食え!」と言いますが、そのたびに僕は「じゃあ僕は玉子3個食べるよ」と言って逃げておりました。そんなカイコのサナギが西安でもてんこ盛りじゃないですか。しかも生きてます。生きてもごもごしてます(x_x)。
もう一つは、ちょっとこれはなんだか判断つきかねます。一件、脱皮を目前に控えて土中から木の幹へ上ってきたセミの幼虫、という風情です。いや、なんだっていいんです、どうせ食べたくないから!
右、蚕のサナギ。左は何?
さて、我々も何か食べよう。
とりあえず路上に出されたテーブルに腰掛けてビールを飲んでいると、そこに警察登場!公安車両が近づいてきて、拡声器で何か叫んでいます。手入れです。
食堂の人たちが外に出てきて、テーブルを食堂の中に運び入れます。僕もテーブル運ぶの手伝っちゃいました。その流れで我々の席は露天から店内へ自動的に移動です。路上にテーブルを置いてもいいが、あまりはみ出し過ぎてはいけないということになっているらしく、はみ出し過ぎてたテーブルが摘発に遭ったようです。
さて、せっかくなので牡蠣の貝焼き、いってみましょうか。貝を開き、ニンニクペーストをたっっぷり載せて、網の上で焼きます。あつあつで出てきた牡蠣の貝焼きはいかにもうまそう。身はふっくらと火が通っていて、ニンニクの味が牡蠣の味を引き立てて、何個でも食べられそうです。
牡蠣の貝焼き登場。
身もふっくらと。
ザリガニもいってみますか。ここの食堂、「麻辣蝦尾」というのが看板料理らしいですが、要するにザリガニの激辛炒め。トウガラシたっぷりのチリソースに炒められたザリガニがこれでもかと山になって出てきて、もうクラクラしそうです。
串焼きの定番はもちろん「羊肉串」。何種類ものスパイスが効いていて、ウマイことこの上なし。一本一本が小ぶりで、ビールのつまみにもってこい。これなら何十本でもいけます。
ザリガニてんこ盛り。
▲羊の串焼き。スパイシーで臭みはまったくなく、ビールのつまみとして最高です。