毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

イエローウオーターメロン

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818221410.jpg ▲カボチャに見えなくもないですが、イエローウオーターメロン。

 2007年5月19日、瀋陽から西へ160㎞ほどのところにある阜新というところへ行ってきました。

 面積10,355k㎡の阜新市の人口は約193万人。東京都23区の面積が621k㎡、大阪市が221k㎡、仙台市で788k㎡、札幌市で1,121k㎡ですから、中国の一つの行政区画がいかに大きいかがわかります。札幌市の10倍の大きさのところに193万人ですから、市内はわりとすかすかです。阜新市やその隣の朝陽市など遼寧省の西部は毎年干ばつに悩み、砂漠化も間近に迫っていて、省内でも貧しい場所として知られています。

 さて、この阜新市へ行ってきたときのことはまた後日レポートするとして、阜新へ行くには鉄道か車でということになりますが、高速道路がまだできていないので、車で行くとすると一般道を走ることになります。今回は車でしたので、一般道を120㎞/hぐらいで走ります。

 途中、瀋陽から阜新へ向かって三分の一ほど行ったところに「梁山」というところがあります。ここで有名なのはスイカ遼寧ならスイカは梁山、「梁山西瓜」と言えば知らぬ者はいないというほどです。
 道がこのあたりへさしかかると、道路脇にスイカ売りが登場します。木で組んだ棚にスイカを載せたスイカ売りがかなり長い区間にわたってずらりと並んでいます。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818221414.jpg ▲道ばたにはスイカ売りが点々と。

 スイカを売っているのは皆女性。夫婦でスイカを栽培し、男はトラックでスイカを町へ出荷し、女はこうして道路脇にスイカを積んで道行く車を相手に商売です。この道ばたのスイカ売り、夜になっても家へ帰ったりしません。スイカ棚のもう少し後ろにビニールハウスとござを組み合わせたような簡易住居を作って、なんとそこに住み込んでいるんです!ビニールハウスの横にはレンガで囲いを作った簡易トイレもあります。いやーたくましい。我々はスイカを買って、この中で買ったスイカを食べましたが、簡易住居の中には洗面具やお化粧道具、ポット、簡単な食器類、ベッド、ちゃぶ台に椅子など、生活するには困らない程度の日用品がしっかりそろっていましたよ。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818221419.jpg こんなふうに売ってます。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818221425.jpg 奥のほうには住み込み用住居が。

 さて、このスイカ棚には、緑のスイカと黄色いスイカが並んでいました。両方写っている写真を見るとわかるとおり、緑のスイカは日本でも普通に見かける緑に黒縞の普通のスイカ。一方、黄色いスイカのほうは、よく見ると縞もあるようですが、地の色も縞の色もほとんど黄色で、離れてみると全体が黄色一色に見えます。これぞイエローウオーターメロン。緑のとは種類が違うのでしょうか?それとも何か特別な育て方をするのでしょうか。

 買ったその場では緑のスイカだけを食べ、黄色いスイカは家に持ち帰って、家で冷やして食べました。皮が薄く、甘くて水分もたっぷりで、とてもおいしかったです。

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 では問題です。この黄色いスイカ、中身は何色だったでしょうか。赤色だったでしょうか、黄色だったでしょうか。それとももっと別の色だったでしょうか。