毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

「彗星」、関サバ、それから臼杵①(まずは「彗星」に乗る)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818110803.jpg ▲東京駅8番線、15:23発沼津行き普通列車327M、11両編成。


 2005年のゴールデンウイーク。どこへ行こうかなーと考えてみたものの、暦の並びがあまりよくない。仕事の休みは暦どおりなので、29・30・1日の金土日と3・4・5日の火水木が三連休になるだけで、後ろの三連休は帰省しなければなりません。では前の三連休でどこへ行くか……

 よしっ、「彗星」に乗ろう!

 この時はまさかよもや「彗星」が5ヶ月後の05年10月に廃止されるとは夢にも思っていなかったので、ただ単に今まで乗ったことがないからという理由で「彗星」を選びました。

 そんなわけで2005年4月29日(金)、やってきました東京駅。

 まだ時間があるので9/10番ホームへ上がってみると、8番線で出発を待っているのは湘南カラーの15:03発529M伊東行き。今となってはすでに東京駅から姿を消した懐かしい色合いの車体、カメラに収めておいてよかったです。
 10番線のほうには15:08定刻到着の251系の3006M特「スーパービュー踊り子6号」がゆっくりはいってきました。このカラーリングになってから実物を見るのは初めて。もちろん乗ったことはまだありません。伊豆の海をイメージしたのか明るい印象になりましたね。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818110811.jpg 15:03発529M伊東行き普通列車

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818110817.jpg 251系「スーパービュー踊り子6号」。

 そして続いて8番線にやってきたのは15:12着の熱海からの普通列車854M。車内整備のあと、折り返しで15:23発沼津行き普通列車327Mに変身します。今回の旅のスタートはなんとこの沼津行き普通列車から。理由は二つ。①「湘南電車」113系の平屋のグリーン車(サロ110形)に乗っておきたかった、②沼津までホリデー料金の事前料金750円でグリーン車に乗れる。そんなわけで奮発してグリーン車に乗りますぞ。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818110822.jpg 今はなき113系サロ110形。

 湘南を下る327Mは、根府川駅で33M特「ワイドビュー東海3号」に追い抜かれるため、しばし停車です。今から思えば「ワイドビュー東海」の走り去る写真を撮るべきでした。でも、廃止になるなんて、これまた夢にも思ってなかったんだもん……(T_T)。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818110827.jpg ▲「ワイドビュー東海3号」のほうの写真を撮るべきだったよーん。

 さて、東京から2時間17分、327Mは17:40に三島に到着しました。ここで新幹線に乗り換えです。三島からは17:50発の「ひかり421号」。三島を出ると静岡、浜松、名古屋と停まって、京都には19:43の到着です。この時間帯、在来線ホームへ出てしまうと売店でも駅弁など腹の足しになるものは全然売っていないので、いったん改札の外へ出て、駅ビルの地下でつまみや惣菜、各種飲み物を調達します。駅ビルの地下にはいろんなお店があって目移りしまくり。どれもこれもおいしそうなものばかりで困ります。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818110833.jpg 三島で新幹線に乗り換え。

 そしてやってきました京都駅7番線。ホームにおりると、長崎・南宮崎行き33レ特「あかつき・彗星」が出発を待っています。今日の牽引機はEF66-53機のようです。「彗星」編成には急遽4号車も入って、1、2、4、5、6号車の5両編成、「あかつき」のほうは7両編成で合わせて12両で出発します。5号車のB寝台に乗り込んで、20:20、「あかつき・彗星」は京都を出発です。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818110840.jpg ▲「あかつき・彗星」を下関まで牽くのはEF66-53。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818110807.jpg ▲「彗星」の文字が再びここに点ることはない。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818110845.jpg ▲「南宮崎」の文字も今は昔。

 しかーし。京都を出発した「あかつき・彗星」は、最初の停車駅・新大阪でさっそく一休み。8分停車の間に、隣のホームに8032M特「サンダーバード96号」がやってきて追い抜いていきました。それなら京都で先にやり過ごせばいいのにと思うのですが。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818110854.jpgサンダーバード96号」が先行。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818110849.jpg 新大阪のホームは閑散と。

 京都駅のホームも新大阪駅のホームは閑散としていましたが、実はこの日はGWということもあり「彗星」編成は満席でした。だからこそ通常より1両増結していたわけですし、季節波動はあるにせよ需要は確かに望めるのですから、何も廃止しなくてもよかったのではないかと思うにつけても、「彗星」が姿を消してしまったことは悔やまれます。

 列車は大阪、三ノ宮、姫路、岡山と停車していき、このあたりで就寝です。下関と門司での機関車付け替えも見たいけれど、朝4時台ではまずむりでしょう。根性ないから。続きは明朝、日が昇ってからということで……。