毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

「カシオペア」で帰省する(その3)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819024140.jpg下北半島のさきっぽ、大間崎。


 2005年3月5日04:18、「カシオペア」、未明の函館駅

 いつもなら寝台列車に乗っていても目が覚めないか、目が覚めても起きてみようなんて思わない時間帯。やはり乗っているのが「カシオペア」だということが気持ちを高ぶらせたのか、函館に着いた衝撃を感じて起きだし、ホームへ降りてみました。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819024201.jpg 夜まだ明けぬ函館駅

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819024204.jpg 函館までの牽引はED79-14機。

 青森からは1号車が先頭になっていますから、2号車から降りるとすぐに牽引機関車が見えました。青森から牽っぱってきたのはED79-14機でした。でも青函区間では「カシオペア」はヘッドマークをつけないのですね。「北斗星」ならしっかりつけるのに。

 周囲はまだ真っ暗ですが、それでも函館で下車した乗客も幾人かみかけました。04:24には隣のホームに「北斗星1号」も到着し青い車体を横たえました。
 「カシオペア」のほうは、函館からはDD51-1141機が先頭に立ちます。重連の後ろを務めるのはDD51-1148機。青地に流れ星カラーで04:30の発車を待ちます。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819024208.jpg 函館からの先頭はDD51-1141。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819024212.jpg 「重」の赤文字が夜目にも鮮やか。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819024216.jpg 青函連絡船出港時の銅鑼が。

 「カシオペア」の函館の停車時間は12分。たった10分かそこらホームにいただけで体が凍えつきそうです。早く部屋に戻ってまた寝ようっと。

 それからの記憶はおぼろげ。
 どのへんで起きたのか覚えていないし、せっかくだからと食堂車へ朝食を食べに行ったのだけれど和食を食べたのか洋食を食べたのかその記憶もおぼろ。ただ食堂車の窓から海がとてもよく見えたのははっきり覚えています。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819024221.jpg スロネE26-1。聞き慣れない車番。

 そうして午前8時54分、「カシオペア」は定刻通りに終点札幌に到着しました(途中をばっさり端折っちゃってスミマセン)。函館から走り抜いた牽引機DD51-1141機と1148機の労をねぎらいに先頭へ向かいます。ホームぎりぎりに入っているので、うまく先頭をカメラに収めることができません。あれやこれやと立ち位置を変えているうちに、「カシオペア」は札幌到着後15分余りで小樽方へ引き上げていってしまいました。あららら、早いのね~(T_T)。

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https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819024230.jpg 札幌到着。おつかれさま。

 さて、09:18まで待てば「北斗星1号」も到着しますが、そうゆっくりはしていられない。旭川へ向かうという友人と別れて、僕は千歳線をとって返し、新千歳空港へ向かいます。

 新千歳空港から、青森行きのJAL2805便に乗ります。この日のJAL2805便はJAS時代の黒澤カラーをまとったMD-90。スケジュールは新千歳10:45発、青森11:35着だったと思います。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819024145.jpg 快晴の新千歳に青森行きMD-90

 快晴の新千歳空港を離陸すると津軽海峡上も好天に恵まれ、僕が座った左の窓側席からは、下北半島、特に大間崎がとてもよく見えました。大間崎にはまだ行ったことはないのですが、まさに地図通りの地形(それって逆なんですけど、つい「地図にそっくり!」と思ってしまう)をしばらく楽しむことができました。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819024150.jpg 地図にそっくり!な大間崎。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819024154.jpg 青森到着。羽田便と並んで。

 そして青森に定刻ランディング。ちょっと前に到着した羽田からのJAL1203便(これまたJASカラーのA300-600R)が駐機する隣のスポットに入り、「カシオペア」に乗っての帰省は完了しました。JR東日本の誇るクルージング・トレイン「カシオペア」、今度はぜひ展望室付きカシオペア・スイートに乗りたいものだと思う気持ちがある反面、やっぱり寝台特急はブルーでなくちゃね!という気持ちもますます強くなる。シルバーがよいかブルーがよいか、さてこれからどうしたものか。そのオチは、「じゃあ次は濃緑の〔トワイライトエクスプレス〕で!」。おあとがよろしいようで。