毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

「カシオペア」で帰省する(その2)

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 2005年3月4日、上野発、「カシオペア」。

 さて、18:30からディナータイムです!むくつけきオノコとディナーといきますか。

 日本の列車の食堂車でディナーなんて、1989年2月に、まだまだ走り始めの「北斗星」で食べて以来。こりゃー緊張するわ!でも客車ならではの静かな揺れを感じながら外を流れる灯りを眺めつつ食事をするというのは実に得難い貴重な体験。「カシオペア」は厨房と通路が一階でテーブルは二階なので、通り抜ける人もおらずフロア全体も広く感じ、すこぶる快適です。

 まずはビールから。もちろん銘柄はサッポロ・クラシック。天井とテーブルランプの柔らかい明かりがビールに映ります。もうこれだけで満足である(^-^)。
 前菜の「ラタトゥイユと北の幸のサラダ仕立て シェリーヴィネガー風味」から始まって、あれやこれやとメニューは進み(敢えて割愛)、最後のデザートは「ココナッツミルクのスープ仕立て 小豆のアイスクリーム添え」。激うま。小豆あん好きにはこたえられないおいしさ。北海道の形をしたクッキーが添えられていて、北海道へ向かっているんだと確認させてくれます。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819024113.jpg この前菜は実に風味豊か!

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819024122.jpg ▲このデザートだけでいいからおかわりしたいっ!

 あああああ、おいしかったああああ。
 外を見れば福島駅に到着したところ。一時間半とたっぷり時間をかけてディナーを楽しみました。ほの明るいテーブルランプの向こうに福島駅のホームがぼんやりと見えました。今宵、満足である。オイ、相方、自分のぶんに買っておいた鰺の押し寿司も食べていいからね。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819024135.jpg 福島駅に着いたみたい。

 自分の部屋に戻ってシャワーを浴びます。こんなことができるのもA個室ならでは。就寝前に汗を流してさっぱりできるというのは何ものにも代え難いほどありがたい。シャワーあがりの缶ビールがまたウマイ。

 23:23、少し遅れて盛岡に到着。上野を出る頃にぽつりぽつりと降っていた雨はいつしか凍り付き、ホームには雪がうっすらと積もっていました。もう3月と言ってもここまで来るとまだまだしばれます。人の動きの途絶えた盛岡駅がホームの明かりにぼんやりと浮き上がっていました。

 せっかく素晴らしい部屋があてがわれているのですから、ちゃんとベッドに体を横たえて、そろそろ眠りましょう。列車はこれからIGRいわて銀河鉄道青い森鉄道、そして東北本線をたどって青森へ、そして北海道へと走っていきます。青森では降りられないですから、とにかくずっと乗って行っちゃえ~(^-^)。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819024118.jpg 盛岡。車体もすっかり凍り付いた。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819024126.jpg ▲盛岡のホームには雪がうっすらと。