毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

平成最後の満月の夜(その5)

イメージ 9 ▲金沢駅の自動券売機で購入したIRいしかわ鉄道からあいの風とやま鉄道への通しきっぷ。

 2019年4月21日、新快速富山行き?

 金沢から僕が乗るのは、08:49発のIRいしかわ鉄道からあいの風とやま鉄道へ直通する富山行き普通列車433M。6番線で待っていると、08:40頃、富山方から回送列車として入線してきました。金沢まではあいの風とやま鉄道の車両も入ってきていますが、この日の433MはIRいしかわ鉄道の車両での運行ですね。

 IRいしかわ鉄道もあいの風とやま鉄道も、JR西日本の交直流両用521系車両を譲渡されて使用していますが(あいの風とやま鉄道の方は今は自社製造の521系も保有していますが。)、外観はそれぞれ違います。あいの風とやま鉄道の車両には既に何度となく乗ってますが、IRいしかわ鉄道車両は、5編成10両しかないせいか、あまり乗ったおぼえがありません。

イメージ 1 ▲富山方から「回送」で金沢駅6番線ホームに入線してきた富山行き433M。

 IRいしかわ鉄道車両の特徴は、空色のカラーリング面積が大きく、ステンレス剥き出し部分がJR車やあいの風とやま鉄道車よりもずっと少ないというのが特徴でしょうか。もう一つの特徴は、側面の細帯と車端部の転落防止策の色には、「加賀友禅」で表現される「加賀五彩」と称される藍、臙脂、草、黄土、古代紫の5色が1編成に1色ずつ使われていて、加賀を走る鉄道らしさを出しています。ちなみにこの日の433Mに充当された14番編成には古代紫の色が使われています。また、車端部分のドア脇にはIRいしかわ鉄道のロゴマークも描かれています。

イメージ 5 ▲IRいしかわ鉄道のロゴマークが入り、細帯と転落防止策には古代紫の塗装が施されています。

イメージ 7 ▲側面のカラーリングはこんな感じ。

イメージ 6 ▲車椅子対応のトイレがある場所は窓がないのでひときわ大きいロゴマークが。

イメージ 8 ▲車両の真ん中あたりで帯の上下が入れ替わり、入れ替わり部分は濃い青が使われています。

 回送電車が6番線に停止しドアが開くと、富山に向けて先頭になる車両の「回送」表示部分は巻き取り式で、この部分が回転し始めたので、いろんな表示を見ることができました。

イメージ 2 ▲IRいしかわ鉄道「新快速」富山行き、の状態。

イメージ 3 ▲IRいしかわ鉄道「快速」富山行き、の状態。

イメージ 4 ▲IRいしかわ鉄道「普通」富山行き。基本はこの表示ですね。

 富山行き433Mは、定刻の08:49に金沢を出発し、東金沢、森本、津幡、倶利伽羅とひと駅ずつ停まり、倶利伽羅を出ると県境を越えて富山県に入り、石動、福岡、西高岡と来て、その次は、09:26に「高岡やぶなみ」に到着。2018年3月17日に開業した、あいの風とやま鉄道初の新駅です。高岡市西部の住宅街にあり、利用客が見込めるということなのでしょう。

 その次は高岡、そしてその次の越中大門で僕は下車します。ここまで金沢から920円。金沢~倶利伽羅が17.8kmで360円、倶利伽羅~越中大門が26.5kmで560円という内訳です。44.3kmをJR西日本の幹線だけで乗れば760円なので2割ほど高いことになります。それでも、青い森鉄道だと同じ距離で1,040円で36%増しぐらいなので、まだ抑えられていると言えましょう。

 そして09:33、越中大門に到着。下車するのは初めてです。ホームも駅舎もなかなか古くて歴史がありそうな感じ。それもそのはず、越中大門駅の開業は1921年(大正12年)年10月15日で、かれこれ100年になろうかという昔のこと。現在の駅舎も開業当時のままのものではないかということです。

イメージ 10 ▲高岡~西高岡間に新設された「高岡やぶなみ」駅に停車中。

イメージ 11 ▲越中大門駅に到着。ここで下車。

イメージ 12 ▲絵中大門駅の駅舎入り口。1921年開業当時のままの駅舎らしい。