毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

平成最後の満月の夜(その3)

イメージ 2 ▲石川県小松市にて「ラーメン寶龍」の味噌ラーメンと焼き餃子を食べてみた。

 2019年4月20日、唐揚げセットもね。

 北陸自動車道小松IC近くのホテルにチェックインし、時間は夜8時。ごはん食べに行こう。見ると、ホテルのすぐ隣にラーメン屋があるようだ。その名も「ラーメン寶龍」。行ってみよう。

 「ラーメン寶龍」は、交差点の角にある、駐車場も十分広い平屋建ての典型的な郊外展開チェーン店の様相。看板には「札幌直送」の文字や「寶龍と言えば味噌らーめん」という文字が見え、本店は北海道かと思わせる。実際そのとおりで、1957年(昭和32年)に札幌ススキノでのれんを掲げたのが始まりだそうで、じゃあ僕も札幌とかで見かけたことがあるのだろうか。

イメージ 8 ▲ホテルのすぐ隣にこんなお店があってよかった。

イメージ 7 ▲こちら小松IC店は夜中の12時まで絶賛営業中。

 この「ラーメン寶龍」、なかなか味にはこだわりが強いようで、特にタレについては、自社独自で保有する味研究室とセントラルキッチンで研究開発・製造し、各店舗に供給しているのだとか。寳龍自慢の味噌ダレには“北海道知事賞受賞蔵味噌”、醤油だれには”国内最大有形文化財指定天然蔵醤油“を使用し、塩だれは1日わずか2缶しか製造できない特殊製法で作っているそうな。味噌も醤油も具体的な銘柄を明らかにしていないところが少ーし怪しさを感じないでもないし、「国内最大有形文化財指定天然蔵醤油」という書き方もたぶん正確ではなくて、正確には「国内最大級で国の有形文化財に指定登録されている天然醸造醤油蔵で製造された醤油」ということだと思われますが、そんなことにいちいち目くじらを立てるものでもなく、おいしいものができあがればそれでよいのだ。

 メニューを眺めてみると、ラーメン店として創業されただけあって「基本はラーメン」というメニュー構成を維持しているように見受けられ、定食類は一切なく、ご飯ものはチャーハン系のみで、あとはサイドメニューが何種類かあるといった程度。基本的に麺類に特化しているという姿勢にブレがないのはなかなか好感。特に、外に出ている看板に書かれているとおり「寶龍と言えば味噌らーめん」のようなので、とにかく味噌ラーメンを食べてみようではないか。

イメージ 1 ▲というわけで「味噌ラーメン」。「北海道知事賞受賞蔵味噌」使用。トッピングでメンマ追加。

 というわけで、味噌ラーメンが着丼。おお、スープの色は想像していたよりもかなり薄い。しかし、味はしっかりしており、決して水っぽいのではない。味噌のそもそもの色が薄いのだろうか。たっぷりのモヤシと、トッピングで追加して倍量になったメンマ、そしてトロリとした脂が見るからにおいしそうなチャーシューに刻みネギが載って、かなりいいバランス。メンマは、昭和32年以来不変の伝統レシピで塩蔵メンマを3日間かけて丁寧に塩抜きして味付けしているらしい。麺は自社製ではないらしいですが、濃い黄色の中太ちぢれ麺は、我が青森の「味の札幌(通称「あじさぽ」)が使っている「石塚製麺所」の麺に近い感じで、非常になじみのあるおいしさ。「寶龍」のホームページによれば「真空製麺機と札幌の地下250mから汲み上げた清冽な地下水を使った製法により麺に味わいを持たせた二層構造を実現」とあるけれど、じゃあ麺は札幌から取り寄せているのかしら?

イメージ 4 ▲麺は黄色が濃い中太ちぢれ麺。スープの色は予想していたより薄い。味噌そのものの色が薄いのか。

 サイドメニューには、油淋鶏、手羽先、春巻き、大海老マヨ、ポテトフライ、合鴨スモーク、枝豆、鶏もも黒胡椒焼き、ホルモン焼き、もやし炒め、ゲソバター炒め、コーンバター炒めなどが並んでいますが、そんなものに惑わされることなく、ラーメンのサイドの必需品としてはやはり餃子でしょう。一人前は6ヶですが、12ヶのダブルもあり、ここはもちろんダブルです。味噌ラーメンに続いて配膳された餃子は、実にいい具合の焦げ目で、一個一個が決して小さくはなく、12ヶとなるとかなりのボリューム。ビールにめっちゃ合いそうですが、今回はガマンして食べるのに集中しよう。

イメージ 3 ▲ギョーザには一人前6ヶ一皿のと12ヶ一皿のダブルがあり、もちろんダブルで。

 ラーメンを注文すると重宝しそうな「セットメニュー」もありました。「炒飯セット(漬物付き)」、「キムチ炒飯セット(漬物付き)」、「唐揚げセット(小ライス、漬物付き)」、「ギョーザセット(小ライス、漬物付き)」、「もも焼きセット(小ライス、漬物付き)」、「油淋鶏セット(小ライス、漬物付き)」の6種類。実は、唐揚げを単品にしてギョーザセットにするか、ギョーザを単品にして唐揚げセットにするかさんざん迷ったんですが、ギョーザもたくさん食べたかったのでダブルのあるギョーザを単品にし、唐揚げセットにすることに決定。セットと言っても唐揚げは5個あって千切りキャベツが添えられてなかなかのボリューム。たっぷりいただきました。ごちそうさま。

イメージ 5 ▲セットメニューの一つ「唐揚げセット」。小ライスと漬物付きでおトクです。

イメージ 6 ▲単品にも退けをとらないだろうと思われるセットの唐揚げ。おいしいです。