毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

NoRRAに乗らむ。(二たびエストニア;その10)

イメージ 3 ▲午後3時で早くも夕方のような西日を受けて、タリン発ヘルシンキ行きAY1020便。

 2018年1月13日、後ろ乗り後ろ降り。

 さて、タリン空港にやってきました。これから乗るのは14:45発のヘルシンキ行きAY1020便です。ヘルシンキではそのまま北京行きのフィンエアー便に乗り継ぐので、託送荷物はタリンでスルーチェックインします。

 シェンゲン協定加盟国なので、乗るのは国際線ですがパスポートコントロールはなく、保安検査場を通れば搭乗エリアへ入ることができます。外のエプロンには見慣れぬ飛行機が見えています。ボーディングブリッジがついて駐機中の機体には「nordica」と書いてありますが、ブルーのグラデーションの塗装がかっこいいです。あ!プッシュバックされている飛行機にも「nordica」って描いてある。しかもこちらには大きく「LOT」の文字も入ってる。てことは、「LOTポーランド航空」か?

 調べてみると、これはなんとエストニアの国営航空会社「ノルディカ (Nordica)」。前身は、エストニアン・エアの倒産を受けて新たに設立された「ノルディック・アビエーション・グループ (Nordic Aviation Group) 」で、その後ブランド名を「ノルディカ」に変更し、さらに2016年11月19日にLOTポーランド航空と戦略的パートナーシップを締結したことにより、LOTポーランド航空の発券システムやフライトコードを使用するようになったのだとか。全然知らなかった!

イメージ 1 ▲所定14:15着のワルシャワからのLO785便かな?機材はレジES-ACGをつけたボンバルディアCRJ-900。

イメージ 2 ▲所定13:45発のストックホルム行きLO8123便かな?機材はレジES-ACIをつけたボンバルディアCRJ-900。

 この日のAY1020便は、8番ゲートからの出発。ゲート前で搭乗開始を待っていると、ヘルシンキからのAY1019便が、所定14:20到着のところ、ヘルシンキ出発が遅れたため、タリンには14:36に到着するとのアナウンスが流れました。AY1019便は実際には14:38に着陸し、8番ゲート前のスポットにようやく到着。そのせいで搭乗は15時になってようやく始まり、徒歩にて搭乗します。いやー、それにしてもこの日のタリンは素晴らしいお天気。雲一つない青空が気持ちよすぎます。でも、まだ午後3時なのに、太陽は早くも地平線に近づいていて日の光はすでに夕暮れ時のようです。

イメージ 4 ▲いつもどおり後ろのドアから搭乗します。

イメージ 5 ▲シートのヘッドカバーには「NoRRA(Nordic Regional Airlines)」の文字。

 この日のAY1020便の機材は、レジOH-ATKをつけたATR-72。フィンエアーのフライトコードを使っていますが、前身の「フライビー・ノルディック航空(Flybe Nordic)」の株式をフィンエアーが取得したことから社名が「NoRRA(Nordic Regional Airlines)」に変更されました。その保有するATR-72はコクピットと客室の間が貨物室になっているので、いつものように後ろのドアから搭乗します。このフライトもぎっしり満席で、日本人乗客も多いですね。

 前回も感じましたが、日本国内だと、この種の小型機の場合は機内に持ち込める荷物の大きさが小さく、規定のサイズに収まらない荷物は託送にするようけっこう厳しく求められますが、このフライトでは欧米人が大きな荷物を遠慮なく持ち込んで、頭上の荷物入れやシート下に力ずくで押し込めようとする姿がよく見られます。シート下に押し込んでも荷物が半分ぐらいはみ出てて、その上に足を載せてそのまま出発てな状態の乗客もいました。

イメージ 6 ▲15:19、離陸。この時間ですでに日暮れ間近といった感じ。

イメージ 7 ▲フィンランド湾上空に抜けると、もう地平線のあたりには茜色が漂っていますね。

イメージ 8 ▲午後3時半ぐらいですが、日の光はすっかり夕暮れ時の色。

 15:09にドアはクローズしたものの、前方ではまだ荷物の搭載が終わっていません。15:11にプロペラが回り始め、15:16に自力でするするとバックし(「パワーバック」ってやつですね。)、15:17にタキシング開始。滑走路はすごく近くて、15:19にRWY08から離陸しました。

 フィンランド湾に抜けるまでは雲もなく眼下の風景がよく見えていましたが、そのあと少しして眼下は雲に閉ざされました。そうこうしているうちに高度は再び下がり始め、雲の下に出ると、薄く雪に覆われたフィンランドの大地が眼下に広がります。だいぶ薄暗くなっていて、着陸直前に見えたケラヴァ(Kerava)の町にはすでに街灯やネオンが灯っていました。時間はまだ午後4時にもなっておらず、15:42にヴァンター空港RWY22Lに離陸。飛行時間は23分でした。15:46にオープンスポットの9番スポットで停止し、バスでターミナルビルへ向かいます。定刻より20分ほど遅れましが、このあとに乗継ぎに影響が出なければいいですが……

イメージ 9 ▲20分弱で眼下にはフィンランドの大地。

イメージ 10 ▲着陸直前に見えたケラヴァの町にはすでに明かりが灯っていました。

イメージ 11 ▲9番オープンスポットに到着したAY1020便。