毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

たまには美味しいパンでも食べよう(X'mas in Guam;その4)

イメージ 3 ▲タータンチェック柄のテーブルクロスの上にズラリ。これから全部食べます。

 2017年12月22日、噛み応え抜群。

 伊丹空港からは、10:45発のリムジンバスで京都駅まで出ました。京都駅到着は11:40頃です。

 京都駅八条口で京都に住んでいる香港人の旧友と12時に待ち合わせです。その香港人が京都で食べてみたいものを食べに連れていってくれるらしい。

 京都駅前のバスのりばから、9系統西賀茂車庫前行きバスに乗って20数分、堀川今出川バス停で下車します。僕は京都は超有名どころしか知らんので、地理も詳しくないし、ちょっとマイナーなところになるともう皆目見当がつかなくなります。

 9系統のバスは、京都駅を出るとすぐに、地下鉄が走る烏丸通りの一本西側の大通り・堀川通りに入り、堀川通りを北上していきます。沿線は、西本願寺や二条城はありますが、ふつうの住宅地がほとんどで人通りも少なく、いったいどこへ連れて行かれるのかという気になってきます。

イメージ 4 ▲京都発フレンチスタイルのパン屋さん「Le Petit Mec(ル・プチメック)」。

 西陣織会館の前にある堀川今出川バス停で下車。すぐ北にある交差点が堀川今出川の交差点で、東西に通っているのが今出川通り。これを東へ折れれば、京都御所の北側に出ます。我々は西へ折れて進みます。狭めの通りですがいちおうバス通りです。1914年(大正3年)に「西陣織物館」として建てられ、今は市の登録有形文化財となって「京都市考古資料館」として開放されている建物の前を通り過ぎて更に西へ進むと右側にあるのが、パン屋「Le Petit Mec(ル・プチメック)」。フランス語で「青二才」とか「若造」とかいう意味らしい。外からガラス越しに、カゴに盛られた様々な種類のパンが見えています。決してアクセスがよいとは言えないこんな場所にあり、しかも金土日しか営業しないのに、大人気のパン屋なのだそうだ。

 店内に入るとすぐ両側にパンが並んでいて、右奥がレジとパン工房、左奥はイートインスペースで、赤いギンガムチェックのテーブルクロスや赤いクロス張りの長椅子、壁には古いフランス映画のポスターが掛かっていたり、来店客が書いたのか壁の至る所にフランス語やスペイン語の手書きの文字が並んでいたり、おしゃれだけれどもアットホームな雰囲気。2人掛けのテーブルが7つで全部で14席といったところでしょうか。いちばん奥の壁には映画「地下鉄のザジ」の大きなポスターが貼ってあって、なつかし~。

イメージ 1 ▲このパン屋さんはバゲットとかハード系パンが特に得意だそうです。

 店内にはパンが所狭しと並べられているので、人が動けるスペースはごくわずか。パンを縫うようにして客がパンを選んだりレジに並んだりしているので、たいへん窮屈。ここは本当に人気店なんだなと思わせてくれます。レジに並ぶ列が途切れることがないものね。

 我々も食べたいパンを物色し、ドリンクもオーダーして、運良く空いていたテーブルに座ってイートインします。

 フレンチスタイルだけに、バゲットとかハード系のパンが得意らしく、見るからにかたそうなパンが多いような印象。こういうパン(バゲット系)は口の中が痛くなるから積極的に好きではないのだが、いやいやどうして、シンプル系、甘い系、塩っ気系、どれを食べても、本当においしい。生地はかめばかむほど味わい深く、これがフランスのパンというものなのねと、フランスに行ったことがない者をして圧倒的に納得せしめるおいしさです。今回は2人で7種類のパンとケーキを食べてみましたが、まだなお食べ足りないという感じです。京都に住んでるなら山ほど買って帰りたいぐらい。惜しむらくは、今回はクロワッサンを食べなかった。食べてみたい。おいしいんだろうなあ……

イメージ 2 ▲ラムレーズン入りミルクフランス(左)やチーズケーキ(中)、パストラミサンド(右)、どれもうまし。