毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

日本海を渡って(X'mas in Guam;その2)

イメージ 1 ▲窓に傷が多すぎて外がよく見えないくらいなんだが、ロシア上空からそろそろ日本海上空へ。

 2017年12月21日、ポツンと福島空港。

 機内での食事が終わると、隣のおばちゃんは、日本到着後の入国審査書類を記入し始めましたが、なにしろ生まれて初めて書く書類だけに、さっぱり書き方がわからない様子。見るに見かねて、「書いてあげましょうか」と申し出ると、「あら!すみませんねえ」と、すまなそうながらもホッとした表情。パスポートと滞在先等が書かれたメモを見せてもらって、全部記入してあげたら、すごく喜ばれました。日本には娘夫婦だか息子夫婦だかが住んでて、成田空港に迎えに来てくれているらしいです。

 さて、瀋陽を発ってからずっと雲一つない快晴が続いていて、ロシア上空に入っても地上の景色がとてもよく見え続けています。いつもの海岸線も見えてきて、日本海上空へと抜けていきます。眼下に見えるウラジオストク周辺の入り江は凍結しているところも見られ、寒さの厳しさが伝わってきます。

イメージ 3 ▲ウラジオストクのあるムラヴィヨフ=アムールスキー半島の付け根の東岸の湾はかなり凍結。

イメージ 2 ▲ウラジオストク国際空港も見えました。

イメージ 4 ▲沿海地方ヴァレンティンあたりからの海岸線。海が青すぎて陸地が宙に浮かんでるみたい。

 瀋陽を発ってからずっとすばらしい快晴が続いていたのに、日本海に出たらまもなくして一面雲になってしまい、青すぎるほど青い日本海はまったく見えなくなってしまいました。

 ところで、機内では、シートテレビはないので、天井吊りの共用ディスプレイを見るしかないのですが、成田線の便ではいつも日本映画がかかっています。イヤホンがないので音は聞こえないけど、中国語の字幕が出るので見てるだけでだいたいストーリーの進行はわかる仕組み。この日放映されていたのは、「帝一の國」という映画。漫画が原作のアイドル男子てんこ盛りの学園ドラマのようだ。とても見ていられない。寝る(笑)。

 気がつけば日本の上を飛んでいて、眼下には空港が見えますが、あれは前回も見えた福島空港。このあたりを通り過ぎるとそろそろライトターンして南へと進路を向けていきます。

イメージ 5 ▲目が覚めてみれば、見えているのは福島空港。そろそろ高度を下げていく頃。

 成田空港へのファイナルアプローチとなり、高度が下がっていきます。関東地方はびっしり雲に覆われているのではなく、雲は多いが青空も見える晴れ模様。もうすぐ初めての日本に到着するので、隣のおばちゃんはウキウキしているような不安そうなような、とにかく落ち着かない様子。

 そして12:25、RWY34Rに着陸。こちらに着陸すると、第1ターミナルまで非常に遠い。はるばる20分近くかけてタキシングし、12:44に24番ゲートにスポットイン。この日の飛行時間は2時間37分でした。隣のおばちゃん、入国審査とかちゃんとできるかななどとちょっと心配しつつ降機し、都内へ出て、大宮発15:46の「はやぶさ25号」に乗って青森へ帰省します。

イメージ 7 ▲成田空港RWY34Rへおりていきますが、窓の傷が多くてよう見えん。

イメージ 6 ▲成田空港第1ターミナル24番ゲートに到着したCZ627便。