毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

機内でスープたっぷり牛肉麺(2017年月イチ日本・10月編;その16)

イメージ 4 ▲街の食堂で出てくるような牛肉湯麺。これが機内食で出てくるとはちょっとオドロキ。

 2017年10月8日、ロング国内線。

 広州では、まず入国審査を受けて、託送荷物を引き取ります。しかし、そのあとは、中国南方航空の国内便に乗り継ぐ人は、到着ロビーに出る必要はなく、その手前にある中国南方航空国内線の専用乗継カウンターで搭乗手続きができるのです。ここを利用する人は多くないと見え、今回僕が行ったときは他には利用客はおらず、静かな環境でとてもスムースにチェックインができました。ここでボーディングパスを受け取り、託送荷物を預けたら、その先の専用ルートを進みます。エスカレーターを上るとまず保安検査場があり、ここでは少々並びますが、たいしたことないです。それを抜けると電動カートが待っていて、国内線B区へと運んでくれます。いやホント、広州白雲空港でのCZ便への乗り継ぎ、ラクだわ!

イメージ 1 ▲RWYエンドで出発待ち中。海南航空のA330がどこかから飛んで来て着陸。

 国内線出発エリアに順調に前進できたので、出発時間まで中国南方航空のラウンジで時間を過ごします。乗るのは13:20発の瀋陽行きCZ6288便なので、4時間ほど時間があります。朝早くてネムイので、ラウンジで少し眠りたい。

 ………さて、出発時間が近づいたので、B08番ゲートへ前進。B08番ゲートはバス搭乗ゲートですね。

 搭乗が始まるのを待っていると、12:40頃、「運量控制(トラフィックコントロール)」の関係で遅れるとのアナウンス。航空路が混雑しているということでしょうか。しかたがないので、ゲート前のベンチに座って待っていると、13:10頃にまたアナウンスがあり、40分遅れの14:00発に変更になるとのこと。40分遅れぐらいならまあいいや。

 やがて搭乗が始まり、僕もバスに乗って沖停めになっている302番オープンスポットまで行き、13:48に搭乗。前方に2列8席ある「頭等艙(プレミアムクラスぐらいの意味ですかね、国内線の場合は。)」のうち2番K席に着席しました。13:55にドアクローズになってみると、「頭等艙」は8席とも埋まりました。やっぱ広州から瀋陽まではかなり遠いですからね。

イメージ 2 ▲離陸直後、奥に見える蛇行する河は「流渓河」。広州市の北辺あたりなのであまり都会っぽくないです。

 ドアは閉まったけれど、14:13に、航路が混み合っていて離陸許可がまだ出ないとのアナウンス。北京周辺あたりの航空路でトラフィックのコントロールが行われているようです。やっぱり北京が原因か……

 14:36になってようやくプッシュバックになり、14:40にタキシング開始。その後は順調で、14:47にRWY02Lから離陸しました。瀋陽までの予定飛行時間は3時間10分とのことです。

 「頭等艙」では、まるで国際線のような機内食サービスがあります。北京~瀋陽線で「頭等艙」に乗っても、サービス時間が短すぎて慌ただしくてきっちり食事をいただく余裕がないことが多いですが、広州~瀋陽線の3時間超のフライトなら、食事もゆっくりできるというものです。

 水平飛行になると、客室乗務員さんがオーダーを取りに来ます。食事の方は、「紅焼肉(豚の角煮みたいな醤油煮込み)ごはん」か「牛肉湯麺」があるとのこと。えっ、「牛肉湯麺」?機内でスープ麺が食べられるの?じゃあそれお願いします。ドリンクはホットコーヒーにしました。インスタントコーヒーですけどね。

イメージ 3 ▲立派な陶器のどんぶりに入ったほんとにちゃんとした牛肉湯麺ではないですか。

イメージ 5 ▲食後にはフルーツを。ドリンクは炭酸水にしてもらいました。ワトソンズのだけど。

 やがて運ばれてきたのは、立派な陶器のどんぶりに入った、地上のレストランで出てくるようなちゃんとした牛肉湯麺。少しぬるいのはやむを得ないものの、スープもけっこうたっぷり入っていて、トッピングは煮込み牛肉の分厚いスライスが5枚とアブラナ。薬味として香菜(パクチー)、ピーナツ、トウガラシが小皿で添えられています。JALが国際線の長距離路線でラーメンを提供しているそうですが、僕は食べたことないので、機内でスープ麺を食べるというのは非常に新鮮な体験です。おいしかったです。おかわりしたいぐらい。 

 食後は、フルーツ。ハミメロンにスイカ、オレンジ、ドラゴンフルーツに、中国らしくライチ。ドリンクのおかわりを聞かれたので、炭酸水に変えました。缶入りの冷えてないワトソンズの炭酸水をグラスに注いで出してくれます。

イメージ 6 ▲眼下はずっと分厚い雲が立ちこめているだけでした。

 このフライトではどうだったかちょっと忘れてしまったのですが、シートテレビは装備されていないので、「頭等艙」の乗客にはiPadみたいな端末とイヤホンが配布され、機内エンタテインメントはその端末で見てねということです。僕はそこまでして機内エンタテインメントを楽しみたいとは思わないので、一度も利用したことはありませんが。

 地上の景色はずっと分厚い雲に阻まれてまったく見えず、そうこうしているうちに秋の日はつるべ落とし的に日は暮れて、すっかり暗くなった17:56、CZ6288便は瀋陽桃仙空港RWY24に着陸し、18時ちょうどに17番ゲートにスポットインしました。飛行時間は3時間09分、1時間弱遅れての到着となりました。これで、国慶節の連休を利用した秋休みは終了です。

 ちなみに、この日の機材は、シンガポールから飛んで来て11:44に広州白雲空港に着陸したCZ352便がCZ6288便に変身するという運用で、レジB-6776をつけたA320-200でした。なんとなく覚えのあるレジだなと思って振り返ってみると、2017年3月20日に北京から乗った瀋陽行きCZ6108便と同じ機材でした(そのときの記事はコチラ。)。そのときも同じ2番K席に乗ってますね……

イメージ 7 ▲とっぷりと日が暮れた瀋陽桃仙空港17番ゲートに到着したCZ6288便。