毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

空から見える「たんぼアート」(2017年月イチ日本・10月編;その11)

イメージ 1 ▲青森空港離陸直後に視界に広がった今季初冠雪の八甲田連峰。

 2017年10月5日、日本海に浮かぶ島。

 この日の大阪伊丹行きJAL2154便は、レジJA-208JをつけたJ-AIR運航のボンバルディアCRJ-200。J-AIRのボンバルディアCRJ-200は2018年1月末で全機退役してしまったので、この日の時点ではそのことを知らなかったんですが、なんだか乗り納めのようになりました。

 13:42に搭乗し、3番A席に着席。13:49にドアクローズしてみると、満席での運航とのこと。なかなか需要は旺盛です。

 プッシュバックは必要なく、最初から自走で13:55にタキシングを始め、14:02にRWY24から離陸。滑走路に入って向きを変えたときに、左側の窓からは八甲田山がさらにくっきりと見えて、とてもキレイでした。

イメージ 2 ▲機上から見えた田舎館村の田んぼアート。これは第2田んぼアートでテーマは「桃太郎」。

イメージ 3 ▲稲刈りもだいぶ進んできた津軽平野南部。中央の集落は旧平賀町の中心地。

 離陸してすぐ、眼下には津軽平野が広がります。そこで発見したのが、今や全国的に有名になった田舎館村の「田んぼアート」!上空からは今まで数回見たことがありますが、今回もまたくっきりと見えました(その速報はコチラ。)。見えたのは、道の駅いなかだて「弥生の里」敷地内の弥生の里展望所から観覧する第2田んぼアートで、テーマは「桃太郎」。これがもうすぐ刈られてしまうのは、もったいない。

 田舎館村の南に広がるのは、現・平川市の旧・南津軽郡尾上町と平賀町のあたり。稲刈りは半分ほどが済んだという感じでしょうか。こんなにいい天気だと、あちこちで稲刈りが進んでいることでしょう。

イメージ 4 ▲深緑の山地に囲まれた集落が見えてきたのは旧・鷹巣町。

イメージ 5 ▲大館能代空港の全景もよく見えます。

イメージ 6 ▲中央少し左に大館能代空港の滑走路。右に見える集落は旧・合川町。蛇行する川は阿仁川。

 秋田県上空に入っても天候は良好で、ところどころに白い雲が浮かんではいますが、地上の風景はくっきりと眺められます。

 北秋田市の旧・北秋田郡鷹巣町の濃緑の山地に囲まれた集落が見えてきました。集落の奥に細長く見えているのは、大館能代空港の滑走路です。長さ2,000mで、方向はRWY11/29。定期便はANA便が東京羽田との間を毎日2往復するだけです。

 大館能代空港の滑走路を左に見ながら過ぎていくと、その南側に、旧・北秋田郡合川町の集落が広がっているのも見えてきます。鷹巣町の方を流れているのは米代川で、合川町の方から蛇行して米代川に合流しているのは阿仁川です。

イメージ 7 ▲眼下には八郎潟、そこから奥の方へ、日本海の海岸線が美しくのびています。

イメージ 8 ▲奥の方に旧雄物川河口とその周辺に広がる秋田市の市街地が見えています。

 そしてまもなく、海が見えてきました。日本海です。眼下の手前に八郎潟が見え、そのあたりから奥の方へ、日本海の海岸線がゆるい弧を描いてずーーっとのびていて、とても美しいです。潟上市の八郎潟最南端部あたりから、旧雄物川河口から秋田市の中心街にかけてのあたりまで、とても気持ちのよい曲線です。

 このあたりから日本海上空へ抜け、左に海岸線を見ながら海上を飛んでいきます。

 少し飛ぶと、眼下に小さな島が見えてきます。近くまで来ると、その島の港の様子や海岸線なども手に取るように見えます。酒田市、にかほ市の沖約40kmのところに浮かぶ「飛島」です。周囲10.2kmで、210人ほどが居住し、酒田港との間に定期船「とびしま」が就航しています。所要1時間15分で、8月13日だけ3往復、GWからお盆明けまでの土日や夏休みシーズンを中心に2往復、それ以外は1往復が運航されていますが、冬は荒天のため何日も船が出ず、文字通り絶海の孤島となってしまうこともあるとか。日本海にぽつんと浮かぶこんな小島でたまにはのんびり過ごしてみたいかも?

イメージ 9 ▲日本海の海上を飛んでいると、眼下に小島が見えてきました。

イメージ 11 ▲手前は酒田港の沖39kmに浮かぶ「飛島」。向こうは酒田市、遊佐町あたり。飛島の所属は酒田市。

イメージ 10 ▲右上が定期船「とびしま」の発着する港がある勝浦地区。

 更に飛ぶと、またも眼下に島影が。これは「粟島」のようですね。所属は新潟県岩船郡粟島浦村。周囲22.3kmで人口は370人ほど。村上市の岩船港から定期船が出ていて、普通船なら1時間半、高速船なら55分で行けるみたいです。

 このぶんなら当然さぞかし佐渡島もよく見えるだろうと思っていたら、なぜか佐渡島の上空には雲がかかっていて、しかも真下すぎて、よく見えない。雲の切れ目から港のような場所が見えたので写真を撮ってはみたけれど、ここは寺泊港との航路がある佐渡島南岸の赤泊港。しかし、寺泊~赤泊航路は2018年10月1日から運休しており、2019年5月1日をもって正式に廃止されることになっているようです。

イメージ 12 ▲少し行くとまた島が見えてきました。これは新潟県岩船郡の「粟島」。

イメージ 13 ▲佐渡島上空には雲が多く、しかも真下すぎて、よく見えなかった。これは佐渡島南岸の赤泊港。