毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

ワシントン・レッドスキンズ

イメージ 3 ▲アメリカを離れる前に最後に何か食べるチャンスがあるとすれば、もちろんハンバーガー。

 2018年9月29日、反則級のおいしさ。

 北米大陸東海岸への出張もようやく最終日。朝の用務を終えて、ワシントン・ダレス国際空港へ移動し、12:20発の東京成田行き全日空NH001便にチェックイン。3人掛け席の窓際席が割り当てられてしまい、つらく苦しいロング・フライトになりそうです。

 さて、思い起こせば、21日に日本を出発して以来、あまりアメリカ的なものを食べてない感じ。ステーキを食べる機会が1回あったぐらいかな。なので、出発前に何かアメリカ的なものを食べ納めしたいと思い、ターミナル内をうろうろして見つけたのがこちらのお店、「WASHINGTON REDSKINS BURGUNDY & GOLD CLUB」。

イメージ 1 ▲場所は、ワシントン・ダレス空港ターミナルB内のB72番ゲートの向かいあたり。

イメージ 9 ▲メニューは、フットボール用語で分類されてます。バーガーは反則プレーですね。

 ワシントン・レッドスキンズと言えば、メリーランド州ランドーバー(Landover)のフェデックスフィールドを本拠地とするNFLチーム。チーム創設は1932年で、このレストランは、チーム創設85周年の機会に、旅するファンたちがここでひと息つけるような、スポーツ好きが立ち寄って大型スクリーンでゲームを楽しめるような、スポーツバーのようなコンセプトで、2017年9月にオープンしたみたいです。BURGUNDY(暗めのワインレッド色)とGOLDはもちろんレッドスキンズのチームカラーです。店頭にレッドスキンズのユニフォームを着たロボットがいたり、レジデスクの上にヘルメットが置いてあったり、気分はNFL。店内には大小のスクリーンがいくつもあって、スポーツ番組を放映中。レッドスキンズの試合があればここで絶賛生中継が見られるんでしょうね。

イメージ 2 ▲「Skins Burger」とコークをオーダー。フライドポテトとピクルスが添えられてます。

 気分がNFLなら、メニューもNFL。チキンウィングやスープ、ケサディージャなどのスターターは「The Fun Bunch」、サラダは「Training Room」、オニオンリングなどのサイドディッシュは「Sidelines」、サンドウィッチは「The Club Reserve」、バーガーは「Chopping Block」、デザートは「End Zone」、フィッシュ&チップスやタコスなどのアントレは「4th Quarter」、モーニングセットは「Kick-off」などなど、フットボール用語で分類されてるんです。「The Fun Bunch」とは、1980年代前半頃のレッドスキンズのワイドレシーバーとタイトエンド(どちらもポジションのなまえ)のニックネーム。「Chopping Block」とは、ディフェンスの選手に対して2名のプレーヤーがハイとローのブロックを組合わせて行うブロックのことで、反則プレーです。どうしてバーガーが反則プレーなんだろう?

イメージ 4 ▲上からベーコン、プルドポーク、チェダーチーズ、そして分厚いビーフパティ。たまらん。

イメージ 5 ▲半分に切ってみた断面。ボリューミーすぎてもう何が何だかわかりゃん。

 出発前に最後にアメリカ的なものを食べるとなれば、反則プレー「Chopping Block」に分類されているバーガー・メニューから、レッドスキンズというぐらいだから「Skins Burger」をオーダー。ドリンクはもちろんコーク。「Skins Burger」を選んだ決め手の一つが、トッピングが「beef patty, pulled pork & bacon, cheddar, lettuce, tomato, onion」となっていて、「pulled pork(プルドポーク)」があったところ。プルドポークとは、豚肉のかたまりを軽く焼いたあとホロホロになrまで長時間煮込んだもの。そういうのがバーガーのトッピングに入っているのって食べたことなかったもんで。

 スポーツ番組を見ながら待つことしばし、フライトポテトとピクルスが添えられた「Skins Burger」が堂々登場。おお、これはスゴイ!上下からバンズを押しつぶしたとしても、とても手で持ってかぶりつくことは不可能なほどの厚さと高さ。さすがスーパーボウル優勝3回のワシントン・レッドスキンズ!いちばん下にレタスなどが敷かれ、その上にはなんとも分厚いビーフパテ。毒々しいまでに黄色いけれどもたまらなく濃厚なチェダーチーズがそれを覆い、たぶんその上がタマネギで、その上に載っているのがプルドポーク。ほろほろにほぐれたヤツがたっぷりと。そしてカリカリに焼き上げられたベーコンもこれまたたっぷり。アメリカから出発する前にこんなのが食べられてよかったわ~~。ちなみにお値段は$15.99とちょっと張りますが、これだけの本格バーガー、異存ございません!

イメージ 7 ▲B41番ゲートで出発を待つ東京成田行きNH001便。気持ちよい青空が広がる快晴でした。

 さて、東京成田行きNH001便はB41番ゲートからの出発。この日の機材はレジJA-780AをつけたB777-300。僕はエコノミークラスの26番A席ですが、空席はちらほらとしか見られないほどほぼ満席です。予約時点では、2×4×3の9列アブレストの2人掛け座席の窓際だったのでまあなんとかがまんできるかと思っていたのですが、乗ってみると、3×4×3の10列アブレストで、3人掛けの窓際席となってしまい、これで14時間近く乗るのはたまらなくつらい!(涙)

 窓から見えているのは、隣のスポットに停まっている南アフリカ航空のA330-300。17:40発のSA210便、アクラ経由ヨハネスブルグ行きです。アクラってどこよと思って調べると、それはガーナの首都なのでした。

 NH001便は12:45に出発し、一路日本へと、順調に飛行を続けましたが、気になるのは台風24号の動き。出発前に見た天気予報では、到着時間である30日の午後3時頃は、関西あたりに上陸し、関東も暴風域に入っている予定。成田空港に着陸できなかったらどうしよう…… そんな心配をものともせず、NH001便は雨の中を30日15:01にRWY34Lに無事着陸し、15:08に51番ゲートにスポットイン。ワシントンからの飛行時間は13時間17分でした。台風24号接近中のため、20時以降はJRは全部運休するとのことで、大急ぎで帰路につきました。ああ、疲れた。

イメージ 6 ▲ダレス空港、隣のスポットにいるのはアクラ経由ヨハネスブルグ行きSA210便。

イメージ 8 ▲台風24号の動きが気になりつつ、アラスカあたりを順調に飛行中。