毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

さよなら瀋陽(その2)

イメージ 1 ▲去りゆく中国に思いをはせつつ機内ランチ!

 瀋陽発東京成田行きNH926便は、11:23、RWY06エンドから滑走を始め、軽やかにふわっと浮くような感じで離陸。これはA320neoの特徴なのでしょうか。実になめらかな離陸です。2006年3月から暮らした瀋陽が、中国が遠ざかっていきます。どうせまた何年かしたら戻って来るんだろうなあと思うので、特に感傷めいた気持ちにはならないですが、しばらくは来ることはないだろうなと思うと、ちょっとは寂しいかな?

 出発前の機器整備と離陸待ちで小一時間ほど遅れて出発したので、機内食はちょうどランチタイムになった感じ。エコノミークラスの機内食は、「鶏照り焼き丼」と「サーモンのソテー クリーミートマトソース」の2種類があるようです。

イメージ 2 ▲クリーミートマトソースっぽくなかったがけっこうおいしかったサーモン。

イメージ 3 ▲デザートにはハーゲンダッツのバニラアイス。うれしい。

 メニュー写真では、照り焼き丼の方に「おすすめ!」マークがついていましたが、僕はサーモンの方をチョイス。サーモンのソテーにはパプリカと白いごはんが添えられています。他には、ベーコン、ポークソーセージ、チェリートマト、ポテトなどのサラダ、うどん、そして丸パンがついています。丸パンは冷たいままビニール袋で包装されているし、おつまみミックスには「什錦小点」と中国語も書かれていたりするので、機内食は瀋陽で調製して積み込んだことが察せられますが、「サーモンのソテー クリーミートマトソース」、クリーミートマトソースがかかっていたんだかどうなんだかちょっとあやしいけど、ソテーそのものは、白ワインにもごはんにもよく合って、なかなかおいしかったです。

イメージ 4 ▲中国時間13:05頃の空。真っ青な日本海上空に抜けました。

 日本時間14時頃(中国時間13時頃)から、揺れるようになってきました。到着まで大きな揺れが続く見込みとの機内アナウンスがありました。台風とかが接近しているわけではないですが、前線がかなり発達しているようです。

 しばらくすると、太平洋上に出ましたが、シートTVのフライトマップを見ると、前線の影響を避けながら迂回飛行をしているようです。いつもなら会津上空から陸上をまっすぐ日立市のあたりまで飛んでそれから太平洋上に出るはずですが、この日は北茨城市大津港のあたりで早くも太平洋上に抜け、まるで成田へ向かっているのではないかのように海上を遠ざかっていき、それから銚子のはるか東方沖でぐるりと旋回して戻ってきているようです。

イメージ 5 ▲前線を避けて飛んでいるのか、はるか銚子の東方沖まで飛んで戻ってきてるみたい。

イメージ 6 ▲鹿島港が見える。手前神栖市、向こう鹿嶋市。

 鹿島港のあたりで陸上へ戻ってきても、海岸線を横切ってまっすぐ飛ぶのではなく、海岸線に沿って北上したり、まるで迷走するように細かく針路を変えながら飛んでいます。再び機内アナウンスがあり、成田空港周辺はたいへん強い風が吹いているとのこと。ちゃんと着陸できるかしら……

 地上が近づくにつれて、確かにあおられるような感じはありましたが、心配したいたほどの大きな揺れはなく、片輪ずつの着地でしたが、15:41にRWY16Rに無事着陸。よかった~~。瀋陽からの飛行時間は、迂回飛行をしていたこともあって、3時間18分かかりました。15:47にオープンスポットの425番スポットに沖停めとなり、バスにてターミナルビルへ向かいました。これで瀋陽から完全にさようなら。またいつか、ね。

イメージ 7 ▲成田空港のオープンスポットに停止。隣にはIBEXエアラインズのCRJ-700。

イメージ 8 ▲瀋陽から成田まで運んでくれたJA-212A機。タラップを降りてバスでターミナルビルへ向かいます。

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       ▲この日のNH926便のFlightradar24の航跡。すごい遠回りしてるのがわかります。