毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

白い恋人パーク(2017年月イチ日本・夏休み編;その15)

イメージ 2 ▲時計塔ありローズガーデンあり、子どもも大人も楽しめておみやげもたっぷり買える園内丸ごと「白い恋人」。

 2017年8月14日、すごい人出。

 定山渓温泉「花もみじ」を9時頃に出発し、国道230号線を札幌方面へ戻ります。前日と同様、交通量がかなり多い。やっぱり札幌と函館方面を結ぶ便利なルートなのですね。

 藻岩山を右に見ながら道道82号線で北西へ走り、やがて大倉山シャンツェを回り込むようにして北上して、走ること30kmとちょっと、やってきたのは「白い恋人パーク」であります。所在地は、西区宮の沢二条。JRの最寄り駅は発寒駅で、発寒駅からだと1.8kmぐらいあるでしょうか。札幌の中心部からかなり西にあり、こんな場所、今まで来たことないですが、こんなところに「白い恋人パーク」なんてものがあったなんて!外国人訪日観光客の爆買いターゲットの一つが「白い恋人」でありますからして、ここはやはり行ってみないわけにはいかない!

イメージ 1 ▲チョコレートファクトリーとあんとるぽー館をつなぐ渡り廊下の向こうに時計台が屹立。

 というわけで、「白い恋人パーク」に入園。お盆休みの時期だけに、園内は子ども連れのファミリーで大いににぎわっています。ローズガーデンの中には、ちっちゃい子が実際に中に入って遊べる小さなおうちがいっぱい建っていて、キッズにはたまらない。おみやげショップのレジは長蛇の列で、身動きままならないほどの混雑。すごいなあ。

 そんなパークの中でもひときわ目立つのが時計台。「札幌からくり時計塔(グランマイスター)」といい、毎正時には、時計塔を見る人たちに幸せを運ぶ“チョコレートカーニバル”のパレードが繰り広げられます。我々も、ちょうど10時になったところでこのからくりパレードを見ることができました。時計がちょうどを打つと、ヒグマのトロン、丹頂鶴のロンジェ、オットセイのリーベ、ウサギのキトとウシのリリが挨拶をしながら登場し、マイスターの合図で楽器を演奏しながら、シマフクロウのドーレくんも加わって賑やかな行進が始まります。

イメージ 3 ▲10時ちょうどになって、塔の下部の窓が開き、パレードが始まります。

 ちなみに、時計塔の足下に隣接している建物は「あんとるぽー館」といい、19世紀製のホットチョコレート用カップ、固形チョコを入れて贈り物にしたオーダーメイドボックス等近代西洋貴族のチョコ・ライフに関する展示や、1870年頃英国ロイヤルダルトン社製の陶器が光と水にきらめく室内噴水「オーロラの泉」、「カフェ・あんとるぽー」などがあるそうですが、この建物は、1911年(明治44年)築の建造物。「北海道開拓の村」の記事の中にもちらっと書きましたが、開拓期に「札幌軟石」を使って建てられたものの一つです。もともと中央区南4条東4丁目に「遠藤醸造店」として使われ、のちにフランス料理店「あんとるぽー」として受け継がれますが、閉店のため解体へ。「白い恋人」の石屋製菓が、1995年頃に、解体された部材を引き取って移築、復元したとのことです。こんなところにも、開拓期のレトロな建物が残っているんですね。

イメージ 4 ▲からくり時計の方では楽しい「チョコレートカーニバル」が進行中。