毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

北海道名物「いももち」(2017年月イチ日本・夏休み編;その5)

イメージ 1 ▲「北海道開拓の村」の「開拓の村食堂」の「いももち」。揚げてあります。

 2017年8月13日、道産馬鈴薯。

 出入口になっている「旧札幌停車場」を抜けて右側、入口広場の向こうに食堂があるというので、それならばお昼を食べようということになり行ってみると、そこは「開拓の村食堂」。入口脇には「名代 いももち 道産素材」と書かれた大きな布看板が張られています。うむ、「いももち」、中学校の修学旅行のときに北海道のどこかで食べたような気がする!

イメージ 8 ▲「開拓の村食堂」の入口。これから遅めのお昼をここで食べることに。

 今回は3人連れだったので、3種類の品を注文。まずは、じゃあ「いももち」いきますか。

 「いももち」は、その昔、北海道では稲作生産技術が未発達でもち米が獲れなかったので、山ほど獲れるジャガイモを使って、餅の代用品として作られたことが始まりだそうで、食堂内の「冷凍いももち」販売コーナーなどにある説明では、「明治の開拓期、開拓者の労働を支え、体を維持する貴重な食べ物のひとつとして「いももち」を食べていました。名物「いももち」は北海道産馬鈴薯を使用したモチモチした食感、冷めても美味しい「いももち」です。」とあり、明治の頃から開拓者たちによって普及した庶民的な食べ物なんですね。

 そして「開拓の村食堂」の「いももち」は、お皿に2つ、黄金色に揚げて片面に海苔を貼りつけた丸く扁平な「いももち」が載り、甘じょっぱい醤油ダレがかかっていて、見るからにおいしそう。アツアツのところを、いただきます!

イメージ 2 ▲アツアツの「いももち」に甘じょっぱい醤油ダレがよく合って、おいしいです。

イメージ 7 ▲「冷凍いももち」販売コーナーにある説明。

 それから、「屯田兵定食」。「開拓の村食堂」オリジナルの定食だそうで、明治時代に北海道の警備と開拓にあたった屯田兵たちがこれを食べていたわけではないでしょうが、ネーミングとしては「開拓の村」にまことに似つかわしい。

 そんな定食のラインナップは、「いももち」2つ、ニシンそぼろ丼、みそおでん、豚汁、そして小鉢となかなかボリューミー。こちらの「いももち」は鉄板の上に載っていて、単品の「いももち」が揚げてあるのと違って、「焼きいももち」ですね。これはまたちょっと違う風味が楽しめます。みそおでんは、ちくわに大きいコンニャクにがんもどき。味噌をかけたあとにゴマも振ってあります。ごはんがニシンそぼろ丼というのがまた北海道らしくてGOOD。錦糸卵もたっぷりでごはんが進みます。そしてもう1人の一品は、北海道と言えば、蕎麦ということで「もりそば」を注文。色の黒い、蕎麦の香りたっぷりの「もりそば」も、おいしかったです。

イメージ 4 ▲「開拓の村食堂」オリジナルの定食「屯田兵定食」。

イメージ 5 ▲「屯田兵定食」の「いももち」は「焼きいももち」。青のりを散らして、溶かしバターを少々。

イメージ 6 ▲青森市のソウルフード「しょうがみそおでん」みたいでおいしい。黒ごまがアクセント。

イメージ 3 ▲北海道と言えば、蕎麦も忘れちゃいけません。