毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

ふろしきまんじゅう(2017年月イチ日本・7月編;その15)

イメージ 3 ▲なんとつややかな!鳥取名物にこんなおいしい甘味があったとは。

 2017年7月24日、こりゃおいしい。

 特急「みどり29号」は、定刻21:33に博多を発車し、二日市、鳥栖と停車し、長崎本線に入って新鳥栖、佐賀、肥前山口と停まっていきます。

 特急「やくも」に車内販売はなく、岡山駅では猛ダッシュ以上のスーパーダッシュで乗り換え、博多でも乗換時間は8分と短かったので、鳥取駅までミスタードーナツを食べ、鳥取から米子へ向かうときに乗った特急「スーパーまつかぜ5号」の車内でとうふちくわを食べたのを最後に、何も食べられずに特急「みどり29号」の車内の人となってしまいました。車内販売はなく、食料の調達もできません。

イメージ 1 ▲鳥取駅内の土産物店で買い込んでおいた「ふろしきまんじゅう」についに出番。

 こんなことになるだろうことは容易に想定されましたので、こんなときのためにとっておいた「ふろしきまんじゅう」がここで登場です。

 鳥取駅内の土産物店で入手した「とうふちくわ」と「ふろしきまんじゅう」と「砂コーヒー」のうち、「とうふちくわ」は食べてしまったけれど、「ふろしきまんじゅう」は残っている。今こそ出番。ところで、「ふとしきまんじゅう」ってなんだ??

 包装紙には誇らしげに「全国菓子博覧会名誉総裁賞受賞」の文字。そして「鳥取県名物ふろしきまんじゅう」。鳥取県内のどこかの市町村の名物ではなく、全県規模での名物らしい。これはなかなかすごいことではなかろうか。

イメージ 2 ▲包装紙をとくと、薄いセロハンに包まれた「ふろしきまんじゅう」が登場。

 鳥取県名物として愛されている(と思われる)「ふろしきまんじゅう」を製造販売しているのは、明治元年創業の長い歴史を持つ鳥取県東伯郡琴浦町の「山本おたふく堂」。さぞや大きな会社かと思えば、HPには全従業員数は「32人(アルバイト含む)」とある。保存料・着色料・香料等は一切使っていないので、セロハンにも「製造日より三日以内にお召し上がり下さい。」と早めの消費を促してある。

 ではなぜ「ふろしきまんじゅう」というのか。お店のHPには「まんじゅうの出来上がりの形が、丁度風呂敷の四隅を折ったような形になることから」とありますが、「皮の生地を風呂敷状に広げて餡を包んでいることによるもの」という説も見かけました。いずれにしても、だから「ふろしきまんじゅう」は一見丸いように見えるけれども、四角形なんですね、実は。

 お店のHPによれば、「地元では屋号から『おたふくまんじゅう』とも呼ばれ親しまれています」とのことですが、1966年に「皇太子・妃両殿下の鳥取県御巡幸の節、ご献上の栄を賜りました。」という文言とともにHPに掲載されている「献上用まんじゅう」の写真では、包装紙に「おたふくまんぢう」とあるので、「ふろしきまんじゅう」と呼ばれるようになったのはいつの頃からなのか、わかりません。いつからなんだろう?知りたい。

 それはそれとして、徳島産白下糖(岡田糖源郷)を原糖のまま使った和三盆糖、最良質の小麦粉、沖縄産黒糖、そして創業当時からほとんど変わっていない昔ながらの小豆の自社製こしあんで作り上げられた「ふろしきまんじゅう」、初めて食べましたが、あっという間に8個ぺろり完食。おいしい。これはウマイ。もっと食べたい。星三つです。

イメージ 4 ▲やさしい甘さの小豆こしあんが入った「ふろしきまんじゅう」、佐賀県内で食べても、ウマイ!