毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

タリンのトラムとバス(初欧州大陸はエストニア;その10)

イメージ 1 ▲3号線カドリオルグ行きの166番機。

 2017年7月10日、乗ってみたかった。

 ちょっと旧市街から離れて、旧市街の外側を走っているタリンの公共交通機関を見てみましょう。見てみると言っても、泊まっているホテルから旧市街へ行く途中に見かけるというだけのことですが。

 ホテルを出て、タンムサーレ公園を突っ切って大通りに出ると、路面電車(トラム)が走っています。タリン市内には路面電車が4路線走っていて、市内の公共交通機関の主力になっているようです。特に、4号線は空港まで延びていて、空港から20分ほどで中心地へ出られるので、便利そうです。

 タリンの路面電車の軌間は1,067mmの狭軌で、低床の新型車両も走ってるみたいですが、僕がこのとき見かけたのは2台車式の連接車ばかりでした。

イメージ 2 ▲172番機。行き先表示がないですね。香港のトラムと同じで、同じ方向にしか走らないってことか。

 2台車式の連接車は、チェコの車両メーカー「タトラ」社製。「タトラ」社は、特に大型トラック製造で名の知られた東欧を代表するメーカーだそうですが、そのスミーホフ工場では1951年から路面電車車両も製造しており、1980年に鉄道車両メーカーČKD国営会社に移管され「ČKDタトラ・スミーホフ工場」となって、1998年にČKD社が破産するまで、その製造する路面電車の車両は旧共産圏を中心に世界各国に多数輸出されたそうです。タリンには、1980年から1988年にかけて、KT4形のソ連モデルであるKT4SU形が74ユニットが導入されたということです。

 バスも重要な交通機関で、旧共産圏らしく、連接バスやトロリーバスも走っています。ドイツの自動車・機械メーカー「MAN」社(Maschinenfabrik Augsburg-Nürnberg)製のもののようです。

 今回は公共交通機関は全然利用する機会がなかったのですが、こんな路面電車やバスに乗ってタリンの街をほうぼう見て歩くのも楽しいでしょうね。

イメージ 3 ▲ドイツ「MAN」社製と思われる連節バス。