いつまでも明るい。(初欧州大陸はエストニア;その8)
▲ドイツ商人が住んでいたというリュートゥリ通り(Rüütli)はドイツの面影が濃厚。
2017年7月7日、まだ明るい。
タリン到着の翌日、旧市街地の方を歩いてみました。
この旧市街地は、世界文化遺産に指定されてるんですね!1285年にハンザ同盟都市となり、貿易港として発展し、14世紀には市がドイツ騎士団に売却されたこともあり、「ドイツよりもドイツらしい」と言われるほど中世ドイツの街並みが残っていて、保存状態も極めてよいことから、1997年に「タリン歴史地区」として世界文化遺産に登録されたのだそうです。
タリンの旧市街は南北1km。かつては一辺1kmで全長4kmの城壁に囲まれ、46の見張り塔があったそうで、そのうち城壁2.5kmと26の見張り塔が現存しているそうです。旧市街(つまりかつての城内)は、「山の手(Toompea)」と「下町(All-Linn)」に分かれていますが、石畳になっているので、わかりやすいです。
▲リュートゥリ通り、その奥に聖ニコラス教会の尖塔。
ちょうど「山の手」の丘と「下町」との境目あたりに南北にのびている細い通り「リュートゥリ通り(Rüütli)は、古くからドイツ商人たちが住んでいたところで、今もドイツの面影が色濃く残っています(ドイツに行ったことはないが(笑)。)。
しかし僕は、このリュートゥリ通りが旧市街の南辺から90度折れ曲がって西辺に入ったすぐのあたりに、すばらしいレストランを見つけてしまったのです。それは、グルジア料理店「トビリシ(Tbilisi)」。僕はこのレストランを見つけると、一切の躊躇なく扉を開け、中に入ってゆきますた!
▲リュートゥリ通りに見つけたグルジア・レストラン。
グルジア料理そのものはほとんど食べたことはないですが、僕はグルジア・ワインが大好きなんです!大好きなんだけれども、日本ではまず手に入らない。特に、赤ワイン発祥の地であるグルジアの赤ワイン「フバンチカラ」と「キンズマラウリ」がたまらなくおいしいのです。このレストラン「トビリシ」では、そんなグルジアの赤ワインがごくあたりまえに、無造作に、いくらでも出てくるではありませんか!それをおいしいグルジア料理をつまみに大いに飲んで、いやー、大満族ですぅ~。
▲食事を終えて外に出ると、夜10時半なのに、まだこの明るさ!
▲Müürivahe通りには城壁はほぼそのまま残っています。
▲やっと夕焼けが。正面奥は映画館、右はソ連統治時代50年代の建物を利用したホテル。
グルジア料理とグルジアワインを堪能して、夜10時半頃、外に出ると、なんだこの明るさは!夏至を過ぎて2週間弱、なるほどこれが北欧の白夜ってやつなんですかね!
ようやく茜色に染まりだした空を眺めながらぶらぶらと旧市街を歩いてホテルへ戻り、部屋に入ってみると、窓からは美しい夕焼けが。時間はまもなく23時というところで、この夕焼けですか!
この日は、タリンは雲に覆われていましたが、フィンランド湾上空で雲は切れ、水平線のあたりだけが鮮やかな茜色に染まっていて、幻想的です。ホテルの部屋から見える正面奥に立つ尖塔は、たぶん「聖オレフ教会」。13世紀の建築で、現在の塔の高さは124mですが、15世紀には159mあったそうで、当時は世界一高い塔だったそうです。
こんな幻想的な夕焼けが見えているのではとても寝る気にはなれませんが、時間は十分にもう練る時間。寝支度しなくちゃね。
▲ホテルに戻ると、23時前でフィンランド湾の水平線には鮮やかで幻想的な夕焼けが。
▲「HOTEL VIRU」の左奥に見えている尖塔はたぶん「聖オレフ教会」。