毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

興城古城(ANA機内誌でも特集掲載!;その6)

イメージ 6 ▲興城古城を特集したANA機内誌「翼の王国」2017年9月号表紙と特集記事の1ページ目。

 2017年6月10日、帰りは高鉄。

 帰りは高速鉄道に乗りますが、最寄りの高速鉄道駅は「葫蘆島北駅」なので、「興城古城」の西門近くでタクシーを拾い、タクシーで行きます。葫蘆島北駅まで20kmちょっと、所要約30分です。

 葫蘆島北駅は、高速鉄道が通すために新しく敷設された京哈線(秦瀋旅客専用線)の方にあるので、2003年開業で駅舎も真新しく、そしてこれまた無用に巨大です。どうしてもコンパクトに造るということができないようです。まあ土地がいくらでもあるのでコンパクトに造る必要はそもそもないんですが。

イメージ 1 ▲わけわからんくらい無用に巨大な葫蘆島北駅。

イメージ 2 ▲改札口上の列車案内。先行列車は北京始発の長春行きD19次列車。

 これから乗るのは、17:59発のG1275次列車。始発は湖北省の省都・武漢で、終点は黒龍江省の省都・ハルビン西駅。全走行距離は2,449kmで、これを13時間08分かけて走ります。表定速度は186.5km/h。たいしたものです。

 葫蘆島北駅を17:59に発車すると、途中、錦州南駅だけに停車し、その次がもう瀋陽北駅。葫蘆島北駅から瀋陽北駅までの距離は266km。来るときのK2048次列車が在来線の葫蘆島駅まで350kmだったので、いかに遠回りをしたかがわかります。そして高速鉄道列車G1275列車は、この266kmを1時間34分で走ります。来るとき6時間近くかけたのとはえらい違いです。

イメージ 3 ▲改札が始まり、ぞろぞろとホームの乗車口へ向かう乗客のみなさん。

 列車の到着時間が近づいてきて改札が始まり、ホーム下の通路を通って下り線のホームへ上がります。葫蘆島北駅からの乗客が割り当てられている車両は決まっているらしく、どの乗客もホームの上をぞろぞろと進行方向前方へと歩きます。先頭車両は一等席とビジネスクラス席の車両になっていて、葫蘆島北駅からの普通席組は前から2両目、3両目に集中しているようです。

 やがて、ホームにベルが鳴り響いて、G1275次列車が到着。先頭車には「CRH380BG-5782」という車番が記されていますが、「CRH380BG」型は、「CRH3」系をベースにした「CRH380B」系車両のうち、「長春軌道客車」が製造した高地・寒冷地仕様にしたもので、特にこの「秦瀋旅客専用線」に多く投入されています。このうち、5782編成は、ハルビン鉄路局の所属です。先頭車の車番は「ZYS578201」(一等席/ビジネスクラス席)、2両目は「ZE578202」(二等席)となっていました。

イメージ 4 ▲ハルビン西駅行きG1275次列車が到着。なんとなく800系「つばめ」に似てる?

 さて、この「興城古城」が、なんと、ANAの機内誌で特集されました!

 ANA機内誌「翼の王国」2017年9月号です。その表紙と、「興城古城」特集の最初のページの写真が、1枚目の写真です。

 ANA機内誌「翼の王国」では、毎号、海外2ヶ所、日本国内1ヶ所の計3ヶ所を取り上げて特集しますが、2017年9月号の特集は、瀋陽、シカゴ、福岡。興城は瀋陽からは離れていますが、ANAの直行便の就航地が瀋陽なので、地名は瀋陽として取り上げたのでしょう。興城特集は全部で9ページ。「興城古城」の歴史は、城内に暮らす人々の生活にスポットを当て、写真がふんだんに使われていて、さすがプロ!と思わせる切り口や写真のシーンの捉え方もたくさんあって、なんだかとてもうれしい特集記事になっています。みなさんもぜひ、バックナンバーでごらんになってみてくださいね!

イメージ 5 ▲これからドアが開きます。瀋陽北駅までは1時間34分。