毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

だるま食堂(念願かなってセイロンティーの旅;その46)

イメージ 2 ▲平戸市田平町「だるま食堂」のちゃんぽん、ウマイ。平皿で出てくるのがなんか新鮮。どんぶりじゃナイ。

 2017年4月29日、盛況!たびら春まつり。

 田平天主堂を参拝して荘厳ですがすがしい気持ちになったところで、もう午後1時を回ったので、そろそろランチにしなくっちゃ。

 そこで、相方がガイドブック等で研究した結果、何が決め手になったのかわからんのですが、平戸市田平町にある「だるま食堂」という食堂へ行くことになりました。田平天主堂から約4km、10分もかからずに到着です。

 「だるま食堂」は、山の急斜面を背にして建つ二階建ての民家の一階を食堂に改造して営業していると見受けられる、一見なんのへんてつもない食堂。しかし、相方によれば、ぜひここでちゃんぽんと皿うどんを食べるべし!なのだそうである。

イメージ 4 ▲一見、なんのへんてつもないように見える民家を改造した食堂。

 昼時を過ぎていたからか、GWの休日だからか、入口の戸を開けると店内に客はなし。しまった、ハズレを引いたか?と一瞬思ったものの、あとへ引き返すわけにもいかず、そのまま中に入ってテーブルにつきます。  

 そして、注文したのは、ちゃんぽんと皿うどんとソース焼きそば。そのあとお客さんが何組か入ってきて店内がなんとなく安心感漂うざわめきに包まれる中(笑)、まずはちゃんぽんが登場。おお!なんと、ラーメンどんぶりではなく、平皿に入って出てきた!でもだからと言ってスープが少ないわけではなく、白濁した濃厚なスープもたっぷりで、野菜やイカやカマボコもたっぷりで、オイシイ!

イメージ 1 ▲削り節がたっぷり振りかけてあって、こりゃまたおいしかったソース焼きそば。

 続いて、目に鮮やかな紅色の紅ショウガが添えられたソース焼きそばが到着。おお、これはまた細かく削ったカツオ節がたっぷり振りかけてあって、その下にはかなり濃い色のソースが絡められた太麺に、キャベツ、モヤシ、カマボコなどの具材もたっぷりで、これもまたウマイ!

 そして、皿うどん。アレッ?この皿うどん、僕が知ってるのとちゃいまっせ。皿うどんって、細くてカラリと揚げてあってパリパリした麺のはず。でも、ここのはそうじゃなくて、ちゃんぽんの麺と同じ太麺で、鉄板に押しつけながら焼いたのかな、少し焦げ目がついてぱりっとしている部分もあるけれど、全体として柔らかいまま。これはキャベツ、モヤシ、ニンジン、カマボコ、シーフードなどをどろりとしたあんかけにしてかけてあって、うむ、実は非常にウマイ。メニューをよく見てみると、皿うどんには 「ちゃんぽん麺」と「パリパリ麺」の2種類があって、「パリパリ麺」の方が100円高い。僕たちは2種類あることを知らずただ「皿うどんください」と注文したのですが、その場合は「ちゃんぽん麺の皿うどん」がデフォルトなんですね。うーーん、おもしろくて、おいしかった!!

イメージ 3 ▲思いもかけずおいしくたのしめたちゃんぽん麺の皿うどん。

 ここへ来る途中の県道沿いにも看板が出ていたのですが、この日は近くで「たびら春まつり」をやっているらしい。会場は「田平港平戸魚市一帯」ということですが、どこだろうと思っていると、なんだ、「だるま食堂」の道路をはさんだ向かい側がもう会場じゃないか。ということで、「たびら春まつり」に行ってみることに急遽決定。

イメージ 5 ▲こいのぼりも飾られて、魚市場の中が「たびら春まつり」の会場らしい。

 看板の矢印に従って魚市場の敷地の中へ入って行くと、普段は水揚げされた海産物の競りなどが行われているのだろう大きな建物の中にずらりとテーブルや露店が並び、大勢の人で賑わっています。部活帰りっぽい中学生なんかもたくさんいてクレープの屋台に群がっていたり、大判焼、たこ焼き、焼き鳥、綿菓子、かき氷、など定番の屋台や、海産物加工品やこのあたりの特産品を販売するテーブルなどがずらりと並んで、目移りします。綿菓子100円だって。やすっ!いちばん奥にはステージもこしらえてあって、中学生のブラバンの演奏なんかもあるみたい。いかにも田舎の春祭りという感じで、うれしくなっちゃいます。

イメージ 6 ▲普段は水揚げされた海産物を仕分けたりする建物中には屋台などが並んでたいへんな賑わい。

 この建物は岸壁側に抜けられるようになっていて、岸壁に出るとそこは田平漁港で、正面に見える橋は、平戸島へ渡る平戸大橋。真っ青な海と雲一つない真っ青な空を分けるように横にまっすぐに架かったこの橋は、2本の橋脚から張られたワイヤーがのびる吊り橋です。

イメージ 7 ▲春まつりの会場のすぐ脇は田平漁港。平戸島へ渡る平戸大橋が見えます。