スリランカで列車を見た!(念願かなってセイロンティーの旅;その26)
▲キャンディ駅近くの道を走っていたら前方から列車が近づいてきたので慌てて撮影。
2017年4月23日、乗ってみたい。
敬虔な仏教徒の運転手さんの案内のおかげで、スリランカの人たちと同じように「仏歯寺」を参拝することができ、なんとなくすがすがしい気分になりました。
再び車に乗り、1807年に12年の歳月をかけてキャンディ王国最後の王スリー・ウィクラマ・ラジャシンハが造ったため池キャンディ湖を眺めながら移動し、市内のホテルでランチ。ランチのあとは同僚お待ちかねの宝石店めぐり。ハイ、好きなだけじっくりどうぞ~(笑)。
▲キャンディ王国最後の王が造ったキャンディ湖。「仏歯寺」のすぐ南側です。
さあそして、今回のスリランカ旅行のメインとも言うべき、ヌワラエリヤの茶畑へと向かいます。
と、前方から何かこちら向かってくるものが。あっ、あれは列車だ!!
大急ぎでカメラを構えてとにかく撮影。今回、スリランカで見かけた初めての鉄道です。よく見ると、走っている道路のすぐ右側は線路になっていて、後方すぐ近くにはキャンディ駅があるようです。コロンボとの間に通っている「メインライン」ですね。
▲デッキに腰掛けて足を外にぶらつかせている乗客もいる、ぎゅうぎゅう満員の客車。
▲最後尾にも機関車がついていて、プッシュプル運転でしょうか。
編成は全体にブルーに塗られていますが、先頭と最後尾はディーゼル機関車で、2両の機関車で客車をはさんだプッシュ・プル運転のようです。
機関車は片側運転台式で、先頭の機関車には「CLASS 512 MCG 924」と書かれています。「MCG」とは「Motor Car with Guard cab」、つまり「運転台付き動力車」のことなので、この表示は平たく言えば「S12型機関車924号機」ということになりそうです。最後尾は932号機になってました。「中国南車股份有限公司(CSR Corporation Limited)」の製造です。メインラインでは客車は8両で、両車端部にドアがある車両と、車端部の一方と車両中央部にドアがある車両の2種類がありましたが、いずれもドアは開けっ放しになっていて、デッキも乗客でいっぱいで、デッキから外に向かって腰掛けている人も大勢いました。
▲次に見かけたのは、いかにもローカル線といった風情の客車列車。
▲ゆっくりと近づいてきたのはなんやら古びたディーゼル機関車が先頭の列車。
それから約2時間ほど走り、ちょっとした街になったところで車が停まったので前を見てみると、踏切待ちで停まっていたので、急いで車を降りて踏切まで走ってみたところ、ちょうど左側から列車が近づいてきました。今度の列車は、さっきキャンディ駅近くで見たとのはがらりと趣を変えて、いかにもローカル線の鈍行列車っぽい感じ。
踏切を越えた先にはもうホームが見えていて、この駅で停車をするからか、すごくゆっくりと近づいてきます。先頭のディーゼル機関車には「cLASS W3 659」と書いてあります。これは「W3型機関車659号機」ということになりましょうか。ドイツ「ヘンシェル」社のDHG-1200型機関車を1969年から導入したのが「W1型機関車」で、これを1997年にドイツ「アドトランツ」社(現ボンバルディア傘下)によって改良を施したのが「W3型機関車」のようです。
▲客車は窓もドアも全開で、どの車両も古そう。
▲この列車は4両編成でした。
赤茶色の客車は4両編成で、車体に黄色い文字で書かれている車両番号を読み取れたのは、1両目の「TW-15913」と最後尾の「TW-15954」でした。
さて、この列車を見かけたのは、「Kahatapitiya」駅の手前にある踏切。キャンディから南西へ走ってペラデニヤに出てA5号線に合流し、A5号線を南へ端って、キャンディから約20km弱のあたりでぶつかった踏切です。中部州キャンディ県ギャンポラ町にあり、Kahatapitiya駅に次はギャンポラ駅で、ギャンポラの町の繁華街が広がっているようです。
Kahatapitiya駅、道路のこちら側からしか見られませんが、駅舎のようなものは見当たらず、道路から直接上がれる短いホームが見えるだけです。こんな小さな駅に停まりながらのスリランカのローカル列車の旅もしてみたかったですね。
▲踏切のすぐ脇がもうホームになっていて、「Kahatapitiya」駅到着です。