毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

下地島の通り池(2017年月イチ日本・3月編;その12)

イメージ 5 ▲コバルトブルーの海と隣り合わせになっているとは思えない魔界への入口のような「通り池」の水面。

 2017年3月18日、宮古島サンセット。

 「牧山ハンモックガーデン」の期間限定カフェでランチを済ませ、次は、伊良部島を南側から西側へぐるりと回り込み、下地島との境目の最南端にあり、きめ細かな白砂と透明度の高いがとにかく美しい「渡口の浜」に立ち寄り、それから下地島へ渡りました。渡ると言っても、伊良部島との間には幅数十mの狭い水路があるだけなので、普通の川にかかっているような短い橋を渡ればもう下地島です。

 下地島と言えば、航空ファンなら誰でも知っている下地島空港のある島。定期便は就航しておらず、各航空会社が実機を使ってタッチ&ゴーなどの訓練飛行を専門に行う空港です。そんな下地島空港のRWY35への誘導灯の列を横切って、滑走路の西側を北上していくと、「通り池」へ行く駐車場に入ります。そこからは、両脇に自生のパイナップルやアダンの木などがびっしりと茂った小道を歩いていくことになります。

イメージ 1 ▲自生のパイナップルやアダンの木が茂る小道を抜けた先にあるものは??

 この小道を抜けると、その先は突然視界が開け、「通り池」と刻まれた石碑がありました。見渡すと、一見、ゴツゴツした琉球石灰岩が剥き出しになり、そのところどころに灌木が茂る平たい土地のように見えます。

 ところが、遊歩道に入ってすぐ目に入るのは、巨大な穴。そして、真っ黒い水面が見えます。なんだ、これは?

 この穴の反対側にも同じぐらいの大きさの穴があり、同じように黒い水面が見えます。遊歩道をはさんで二つの池が並んでいるわけです。

イメージ 2 ▲茂みに囲まれた小道を抜けると突然視界が開け、「通り池」の石碑。

イメージ 4 ▲あたりは琉球石灰岩が剥き出しになった平地のように見える。向こうには海が見える。

 海側の池は直径75m、水深45m、陸側の池は直径55m、水深25mあり、この二つの池は水面下でつながっていて、海側の池は更に洞穴で海とも通じているので「通り池」の名があるそうです。海とつながっているので、潮の干満で池の方の海面も上下し、その色も変わるそうです。水面下何mのところに「通り」があるのかわかりませんが、水面下には神秘的な世界が存在し、ダイバー垂涎のスポットになっているのだとか。神秘的な場所だけに、人魚にまつわる伝説や継子殺しの悲しい伝説などが残り、今も語り継がれています。

イメージ 3 ▲海側の池。水深45mあるというその水はどこまでも深く濃い群青色。

 下地島も伊良部島も十分楽しんで、帰路に就きます。ここへ下地島空港で訓練する飛行機が飛んできたりすればカンペキですが、なかなかそうはいかない。

 さて、そろそろホテルへ戻るとしよう。下地島から伊良部島へ戻り、再び伊良部大橋。宮古島側の橋の入口の脇に駐車スペースがあるので、ここでいったん車を停めて、「伊良部大橋」と書かれたプレートを入れて伊良部大橋の写真を記念に一枚。

イメージ 6 ▲無料で渡れる橋では日本で最長の「伊良部大橋」。

 そしてホテルへ帰り着いたのは、夕方6時ちょっと前でした。この季節、青森ならとっくに日が暮れているところですが、さすがにここまで西へ来るとまだ日暮れまではだいぶ時間がありそうなので、ホテル前のビーチを散策。水平線へと落ちてくる夕日が海面に反射して、ステキなサンセット・ビーチです。

 沖縄本島は天気が悪かったけれど、宮古島は天気に恵まれてよかった。翌日はもう朝の飛行機で那覇経由で帰らなければなりません。初めての宮古島、楽しかったです!

イメージ 7 ▲もうすぐ夕暮れ。ホテル前のサンセット・ビーチ。

イメージ 8 ▲こんなホテルでした。「宮古島東急ホテル&リゾーツ」。

イメージ 9 ▲ホテルの部屋のバルコニーから見えるのは来間島。