毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

麻婆豆腐レポート⑮(四川航空で帰る)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819025847.jpg成都発天津経由瀋陽行き四川航空3U8861便。


 2007年4月21日(土)、成都-天津-瀋陽

 4月21日の朝を迎えました。この日は14:25発の飛行機に乗って瀋陽へ戻らなければなりません。

 正午に宿を出て空港へ向かうつもりでいたので、それまでおみやげを買いにちょっと市内へ出ました。おみやげと言っても買うのは決まっています。それは「郫県の豆板醤」。四川料理の地元だけにスーパーに入れば調味料の類は豊富な品揃えで、特にトウガラシ系そしてもちろん山椒系調味料はどれにすればいいか迷うこと必至の品揃え。なかでも豆板醤については四川の人も口を揃えて「そりゃー郫県産のに限るべさ」。
 そんなわけで「郫県の豆板醤」(と言ってもメーカーがいろいろ値段もいろいろグレードもいろいろなので買うには迷う)をどっさり買い込み、最後に去年できたばかりというスターバックス(中国語では「星巴克咖啡」といいます)に寄ってパンダの絵柄が入った御当地マグを一つ調達しました。

 さて、空港へ行きましょう。

 空港までは市内から小一時間かかるのですが、行ってみてビックリ!(゚ロ゚)ギョェ

 すんごーーく立派な空港が完成しているではないか!瀋陽の空港も新しいと思っていたが、こりゃ瀋陽よりずっと新しい上に二倍は大きい。国際線もわりと充実、国内線もチェックインカウンターがたくさんあって搭乗手続もスムーズ。さすが中国西北地区の中心都市であることを見せつけられました。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819025902.jpg 立派になった成都空港。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819025908.jpg ターミナル内もひろびろ~。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819025912.jpg 空港みやげは果物がいちばん。

 空港内に売店が数ある中で、今は果物売場を広く設けて、初夏の陽気になって続々と出始めた果物をたくさん並べて売っている様子は目に鮮やかで、しかも甘酸っぱーい匂いがぽよよんと漂っています。出始めたばかりのビワやアンズ、そしてミカン、早穫れのモモ、マンゴーもどき…… 中国もだいぶ南のほうに来ているんだなと実感します。

 これから乗るのは四川航空の成都14:25発天津経由瀋陽行き3U8861便。機材はエアバスA320です。四川航空は日本には乗り入れていませんのでいろいろ写真でご紹介してまいりましょう。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819025916.jpg 3U8861便の搭乗券。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819025920.jpg 3U8861便になる飛行機が到着。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819025925.jpg 別ゲートの四川航空A319。

 機材到着遅れのため、3U3361便の出発も40分ほど遅れてしまいました。機材はA320ですから真ん中に通路が一本あり、三列+三列のナロウボディ。僕の席は11Aなので主翼よりちょっと前の左の窓側席でしたが、全行程を通じて地表は雲に覆われており、雲海を眺めながらのフライトになりました。

 経由地の天津までの所要時間はちょうど2時間。飲み物とスナックが配られます。スナックはなぜか日本語で「なつめ」と書かれたドライなつめと「五香豆腐干」という醤油煮込みにしたような干し豆腐というか硬い湯葉というか豆腐の類。コーヒーをお願いすると最初からミルクと砂糖が入ったコーヒー牛乳的コーヒーが出てきます。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819025930.jpg 成都→天津間で出たスナック。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819025934.jpg コーヒー牛乳的コーヒー。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819025938.jpg ▲雲海を行く四川航空のA320

 ちょうど2時間で天津到着。
 天津の空港は初めて来ましたが、古くてぼろい。おそらく北京オリンピックに向けての開港を目指しているのでしょう、エプロンの向こうに成都の空港をしのぐ大きなターミナルを今まさに建設中でした。天津では降機することができるのでちょっと降りてみましたが、待合室も古くてとても狭く、これと言った売店もないので、トイレに行っただけで再搭乗を待ちました。必ず降機しなければならないわけではなかったようです。
 天津には40分ほど遅れて到着したので出発もそれぐらい遅れるのかなと思っていたらすぐに再搭乗開始。まだ着いてから25分しか経っていないではないか。
 成都から乗ってきた乗客が先に搭乗し、それから天津からの乗客が搭乗して機内は再びほぼ満席。成都から天津までは空席だった隣の席も天津からは埋まりました。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819025852.jpg 古い天津空港も見納めか。

 天津から瀋陽までのブロックタイムは1時間10分。所定到着時間は18:40ですから、これでは所定より早く着いてしまいます。40分遅れて出発しておきながら経由地での停機時間をぐぐっと縮めて所定より早く着かせてしまう四川航空、なかなかスゴ腕と言うべきか。

 傾き始めた太陽の光を浴びた古くて小さい天津空港のターミナルを横目に見ながら滑走路までタクシーウエイを移動し、一気に離陸。再び雲海の上を飛行します。
 機内ではここでボックス入りのスナッとミネラルウオーターが配られます。成都~天津間のほうが飛行時間が長いのになぜかスナックは天津からのほうが充実。飲み物はミネラルウオーターが配られただけで他にはありませんでしたが。
 
https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819025856.jpg 天津からはボックスミール。

 成都から飛んできた3U8861便は、所定より10分ほど早く瀋陽空港に無事到着。夜行列車からスタートした四川省への旅が終わりました。

 今回つくづく思ったこと、それは「やっぱり夜行列車っていいな」ということ。これからも時間を作ってちょくちょく中国鉄路の夜行列車の旅に出かけるようにしたいなと思いました。まだ日の暮れきらぬ瀋陽空港をあとにして、自宅に帰り着いたら、さっそく時刻表をめくってみましょうか。(おわり)