毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

【社説】香港返還20周年

イメージ 1 ▲スコールのあと晴れ渡ったビクトリアピークからの香港定番ビュー(6月24日撮影)。

 2017年7月1日、香港返還20周年。

 今日7月1日は、山形新幹線開業25周年の方が身近かもしれませんが、1997年7月1日に香港が返還されてからちょうど20年の記念日でもあります。

 習近平さんが満を持して訪港して、記念式典での挨拶で、「一国二制度」は「一国」の方が優先だとぴしっと釘を刺したらしいですが、20年前に香港にいて香港返還の瞬間をこの目で見た僕としても、感慨深いものがあります。

 20周年の今日を、僕も香港で過ごしたかったのですが、かないませんでした。ただ、6月24日にトランジットで香港にちらっと立ち寄ることができたので、それだけでもよしとしよう。

 24日は、昼過ぎにスコールのような激しい雨が降り、午後はそれが上がって晴れたので、セントラルのスターフェリー乗り場から15番の二階建てバスに乗ってビクトリアピークに行き、雨のおかげで空気が澄んで、くっきりとした香港の風景をしばし楽しんできました。

 返還20年を迎えた香港がこれからどっちの方向へどんな道を歩むのか。習近平さんが言うとおりにもう先は見えているようでもあり、そう一筋縄二筋縄ではいかないようでもあり、実は誰にもわからない。ああ、早く香港に戻って、混沌とした香港であり続けてほしいと思いながら、変わっていく香港を眺める生活を送りたいよう。(香港返還10周年に際しての【社説】はコチラ。)

イメージ 2 ▲まっすぐ北方向、セントラルから九龍半島の先端・チムシャツイを望みます。