毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

近代化産業遺産の車庫(謹賀新年!暖冬東北ぶらり旅;その20)

イメージ 1 ▲普通列車の車内もUターンラッシュの様相。

 2017年1月2日、ロングシートでUターン。

 秋田発新庄行き2440Mは、701系オールロングシートの2両編成ですが、座席はほぼ埋まり、しかも小型のスーツケースやキャリーバッグなど荷物の多い乗客が多く、網棚にもかなり荷物が上がっています。

 さっき大曲駅で、「こまち20号」を待つUターン利用客の列を見かけたばかりですが、なるほど、この車内の乗客もUターン利用客のみなさんのようですね。大曲よりこっち側に来ると、優等列車が走っていないので、荷物がどんなに多くても、まずは701系のロングシートに揺られなければならないというのは気の毒な感じがします。大曲へ戻って秋田新幹線を利用するのではなく、新庄へ出て山形新幹線を利用するという選好も、僕にはおもしろく感じられます。

イメージ 2 ▲13:56、院内到着。今でも院内を始発終着とする列車があるみたいですね。

イメージ 3 ▲難読駅名の代表格「及位」。いったいどうやればこれを「のぞき」と読めるのか。

イメージ 4 ▲14:32発の真室川では、新庄発秋田行き普通列車2447Mと交換。

 院内から真室川までは、山越えです。

 院内は秋田県最南端の駅で、院内を発車してしばらく山間部を走ると、やがて県境を越えて山形県に入ります。山形県に入って最初の駅は「及位」。難読駅名の代表格ですね。

 及位から大滝、釜淵、真室川と峠を下っていきます。このあたりは山深いだけあって、車窓から見える雪も厚めです。真室川ではしばらく停車して、新庄発秋田行き普通列車2447Mと交換です。

 真室川を出れば、羽前豊里、泉田と停まって、次はいよいよ終点の新庄。駅構内に入ってきた頃、左側を古めかしく立派なレンガ造りの建物が過ぎていきます。これは、新庄駅機関庫。1903年(明治36)に開業した旧国鉄新庄駅と同時に竣工した機関庫で、壁面はオランダ積みの赤レンガ、建物前後の延長部分は木製で、開業当時からの長い歳月を新庄の変遷と共に過ごしてきた貴重な建物とのこと。2008年に近代化産業遺産に認定されました。

 そして14:48、終点新庄駅4番線ホームに到着。秋田からの所要時間はジャスト3時間でした。

イメージ 5 ▲1903年竣工のレンガ造りの新庄駅機関庫。風格ある素晴らしい建物ですね。

イメージ 6 ▲秋田からジャスト3時間で終点新庄に到着した2440M。