毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

酒田で乗り換え(謹賀新年!暖冬東北ぶらり旅;その16)

イメージ 1 ▲酒田駅の跨線橋上から。左の823Dから右の541Mに乗り換えます。

 2017年1月2日、庄内路をいく。

 9時ちょうどに鶴岡を発車した823Dは、少しずつ乗客を増やしながら、藤島、西袋、余目、北余目、砂越、東酒田と進んで、新津を出発して3時間15分、終点酒田に到着しました。普通列車に続けて3時間以上乗ったのはかなり久しぶりかも。

 しかし、列車を降りてものんびりしてはいられない。乗継時間はわずか3分で、09:34発の秋田行き541Mに乗るのですが、跨線橋を渡らなければならないのです。しかも823Dは跨線橋の上り口からけっこう離れたところに停車するので、この乗継はなかなかキツイかも。

イメージ 2 ▲よく見慣れた701系電車の秋田行き541M。

イメージ 3 ▲奥に広い構内が広がる酒田駅。

 跨線橋を上って下りて、2番線に停車中の秋田行き541Mに乗り込みます。青森でもおなじみ、よく見慣れた701系電車で、この日の541Mは3両仕立てのN-1編成での運行です。車内は味も素っ気もないオール・ロングシート。乗客が少ないのがせめてもの救いでしょうか。

イメージ 4 ▲オール・ロングシートの車内。

 落ち着く間もなく、541Mは09:34に定刻発車。本楯、南鳥海、遊佐と田んぼの中を走っていきます。南鳥海という駅名であるからには、北の方には鳥海山が見えるはず……ですが、残念ながら雲がかかっていて、どこが鳥海山やらよくわからない状態。遊佐を出た先で、もしやあれが鳥海山の稜線ではと思われる裾野の広がりが見えたきりでした。

イメージ 5 ▲南鳥海駅は田んぼの中。

イメージ 6 ▲遊佐を出た先で、田んぼの向こうに見える裾野の広がりは鳥海山でしょうか。田んぼには白鳥の姿も。

 遊佐の次の吹浦からはまた海岸線沿いに出て、日本海ビューの車窓になります。白波が立って、日本海はなんだか荒れてきたような。

 それにしても、行けども行けども、どこにも雪がない。さっきまでの田んぼだって全然雪をかぶっていなかったし、海岸線にも、線路沿いを走る国道7号線の路肩にも、雪はゼロ。1月2日にこんなに雪がないなんて、ただの暖冬を通り越して、やはり異常気象ではないでしょうか。

イメージ 7 ▲吹浦からは、女鹿、小砂川、上浜と、車窓にはまた日本海が広がります。

イメージ 8 ▲空も暗さを増し、日本海には白波が立ち、天候はだんだん荒れてきた感じ?

 上浜の次は、10:12に象潟到着。芭蕉が「奥の細道」で「象潟や 雨に西施が ねぶの花」と詠んだ象潟は、通常は酒田止まりの快速「きらきらうえつ」が時々足を伸ばすので、10年前の2007年8月に、「きらきらうえつ」に乗って訪れたことがあります(そのときの記事はコチラ。)。ちょうど本当に「ねぶの花」が咲いていて、感動したおぼえがあります。

 ここ象潟駅では、秋田からの2008M特急「いなほ8号」と交換します。E653系で走る「いなほ」、初めて見たかも。「いなほ8号」が到着すると、こちらもすぐに発車です。

イメージ 10 ▲芭蕉が「松島は笑ふが如く、象潟はうらむがごとし」とたとえたのも今は昔。

イメージ 9 ▲象潟では、E653系電車で運行する特急「いなほ8号」と交換。