毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

往年の833レに乗るつもりで。(謹賀新年!暖冬東北ぶらり旅;その11)

イメージ 5 ▲新津06:16発の酒田行き普通列車823D。前方車両はキハ110-223。

 2017年1月2日、まだ夜明け前。

 僕がこれから乗るのは、羽越本線下りの一番列車、06:16発の酒田行き普通列車823Dです。

 前回も書きましたが、昭和50年代までは、新津発青森行き普通列車833レというのが走っていて、新津から青森まで乗換なしで、所要14時間02分で乗り通すことができて、子供心に一度は乗ってみたいものだと思っていたものですが、この833レの新津発車時刻が朝の05:38。なので、06:16発の酒田行き823Dは、当時の833レのスジを継承しているように思えます。

イメージ 1 ▲かつては05:38発青森行き普通列車833レだったのかも。

 823Dは、05:52に1番線に入線しました。 110系気動車の2両編成で、前方はキハ110-223、後ろはキハ110-135です。車側の行き先表じはLED式ではなく、巻き取り式のままなのがいいですね。

 100/110系気動車は、青森ではもはや大湊線でしか走ってなくて、青森駅では快速「しもきた」で入ってくるのが見られるだけなので、ほとんど実際に乗る機会はありません。そんな110系気動車を、これから3時間以上、楽しむことができます(^^)。

イメージ 3 ▲こちらは後方車両のキハ110-135。

イメージ 4 ▲行き先表示は巻き取り式のまま。「酒田」、いいですね、遠くへ行く感じがする。

イメージ 6 ▲「Xライン」を描く新津駅の駅名標と先頭車両のキハ110-223。

 車内は、車端部が短いロングシートになっていて、中央部は4人掛けと2人掛けのボックスシートが並んでいます。通勤通学時の混雑緩和のために通路を広げるための配置でしょう。一人旅には2人掛けシートの方が臨席に他人が座って窮屈な思いをするなんてことがないからよいけれど、今回はほとんど乗客がいないので、4人掛けシートを独り占めして行くことにしましょう。

イメージ 7 ▲後方車両の後方から車内を見渡す。今のところ乗客は僕以外は1人だけ。

イメージ 8 ▲こちらは4人掛けのボックスシート。

イメージ 9 ▲こちらは2人掛けボックスシート、一人旅ならふつうはこっちに座るかな。

 新津駅1番線ホームには、「SLばんえつ物語 森と水とロマンの鉄道 磐越西線 新津←→会津若松」と書かれた「新津驛」という旧字体の駅名標があります。「SLばんえつ 物語」号の停車駅には、レトロな照明塔とベンチそしてこのタイプの駅名標が三点セットで設置されているそうです。駅名標の脇の時計塔もレトロが作りですね。東日本における観光SL列車の先駆とも言える「SLばんえつ物語」号の停車駅らしい演出です。

イメージ 2 ▲旧字体のレトロな駅名標。脇に立つ時計塔もいい雰囲気。