毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

凍てつくロシア極東地方(謹賀新年!暖冬東北ぶらり旅;その2)

イメージ 1 ▲ウラジオストクの手前あたりの湾はかなり凍結が進んでいる様子。

 2016年12月29日、くっきり猪苗代湖。

 機内食の朝食もさっさと終わり、瀋陽を離陸して約1時間後、眼下には海岸線も見えるようになり、ウラジオストク上空にさしかかってきました。ロシア極東地方の海岸線沿いは晴れ渡っていて、眼下の風景がはっきりと眺められます。

 さすがに北方を飛んでるなと感じさせるのは、海岸にへばりつくように迫っている白い氷。ウラジオストクの西(というか南)にあるНадеждинский район(ナジェジジンスコエ地区)のТавричанка(タヴリチャンカ)村が囲むアムール灣のいちばん奥まったあたりはかなり凍り付いています。

イメージ 2 ▲右奥に見える大きな空港がウラジオストク国際空港。手前のは軍用空港かな?

 ウラジオストク市の中心部があるムラヴィヨフ=アムールスキー半島への橋が架かるデ・フリス半島の内側にあるウグロヴォイ湾は完全に真っ白に凍結してしまっています。橋がなくてもウラジオストク市街地の方へ行けそうですね。

 しかし、ムラヴィヨフ=アムールスキー半島を越えて東側のウスリー湾の方へ出ると、シコトヴォ地区(Шкотовский район)シコトヴォ町(Шкотово)が面するムラヴィナヤ湾は、薄い氷が寄ってきてはいるようではありますが、真っ白な氷結は見られず、港湾としてまだまだ使えそう。そこから更に10分ほど飛ぶと、ちょっと変わった形の見覚えのある半島があるラゾ地区ヴァレンチン村のあたりの海岸線は青々としていて、まったく凍結している様子が見られません。フシギなものですね。

イメージ 3 ▲ムラヴィヨフ=アムールスキー半島の東側へ抜けるとあまり凍結は見られなくなる。

イメージ 4 ▲更に10分東へ飛んで、更に北にあるはずのヴァレンチン村のあたりの海岸線は真っ青。

 しかし、日本海上空へ抜けて20分もすると、眼下は一面の雲となり、その後はずっと雲上飛行が続きました。

 その雲がようやく切れたのは、もう本州上空にさしかかってからで、離陸後ちょうど2時間ぐらいで、眼下には雪化粧した猪苗代湖がくっきりと見えました。こちらはもちろん凍結はしないので、真っ青な湖面を白い雪に覆われた陸地が取り囲んだコントラストが美しいです。

 いつも思いますが、この飛行ルートだと瀋陽~東京は本当に近い。更に25分ほど飛ぶと、もう九十九里浜が見えてきて、あっという間に最終の着陸態勢となり、12:02、成田空港RWY34Lにランディングです。飛行時間は2時間29分。ホント近い。12:05には14番ゲートにスポットインして、年の瀬迫るニッポンに順調に到着です。

イメージ 5 ▲真っ青な湖面がくっきりと見えた猪苗代湖。

イメージ 6 ▲瀋陽からわずか2時間ちょっとでもう九十九里浜。近いなあ。