毎日ヶ原新聞

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青森市名物「大角天」(2016年月イチ日本・12月編;その7)

イメージ 1 ▲新青森駅構内「そば処ブナの森」の「角天のせそば」は青森市ならではの一品。

 2016年12月11日、新幹線に乗る前に。

 この日は、仕事の打ち合わせのため、十和田市へ行きます。今回は新幹線で七戸十和田駅まで行って、それから車で移動する予定です。

 そこで、新青森駅で遅めのランチを食べましょう。

 改札内に「そば処ブナの森」というお店がありまして、駅そば店と駅弁販売を営んでいます。新幹線から在来線へ抜ける連絡乗換口の手前のところにあります。

イメージ 4 ▲新青森駅新幹線改札内にある「そば処ブナの森」。奥へ進むと在来線乗換口。

 ところで、「ご当地グルメ」の多い青森県ですが、青森市の「ご当地グルメ」と言えば「青森しょうがみそおでん」。昭和20年代に、青函連絡船を待つ人たちに身体の芯から温まる生姜が入った味噌だれをつけて食べる温かいおでんが供されるようになったのが始まりだそうです。そして、当時の具材は、「こんにゃく」と「大角天」だけだったそうです。この「大角天」というのは、さつま揚げを薄く、大きく、長方形に仕上げたもの。この「大角天」が、今でも「青森しょうがみそおでん」に欠かせないものとなっています。

 この「大角天」を丸々一枚使ったのが、「そば処ブナの森」の「角天のせそば」。配膳直後は、そばの上に刻みネギ、ワカメ、天かすが載り、大角天もちょっと顔をのぞかせているという感じですが、この大角天をつまんで引き出してみると、どんぶり全体を覆ってしまうほどの、まさに一反木綿的な丸々一枚の大角天がその姿を現します。

イメージ 2 ▲どんぶりをほぼ覆い尽くしてしまう「大角天」が姿を現すのである。

 ここのそばつゆは、真っ黒なつゆのことが多い青森にしては薄めです。そば麺はそれほど白くなく、そばの香りを残した中太麺。丸々一枚の大角天を少しずつかじりながら食べ進むと、これはなかなかのボリューム。おいしくいただいて、おなかいっぱいになりました。

 このあと、僕は14:38発の「はやぶさ24号」に乗って出発し、七戸十和田着は14:52。わずか14分の新幹線トリップを経て、十和田市内へと移動するのでした。

イメージ 3 ▲丸々一枚の大角天をかじりながらの一杯の駅そば、なかなかのボリュームです。