毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

中国版「せんべい汁」、発見!

イメージ 1 ▲見た目は以前食べた「燴麺片」に似ているが。

 2016年12月27日、食べ納め。

 職場近くで見つけた新しいお店「蘭州牛肉麺」店の、2016年の食べ納めは、12月27日のランチとなりました。

 この日のオーダーは「西安泡[食莫]」と「牛肉餃子」であります。

 「泡[食莫](パオモー)」とは、西安など中国西方特有の主食で、保存がきくように厚く固焼きにしたパンを小さくちぎってどんぶりの中へ入れ、そこへスープを注いでパンをふやかして食べるというものです。

 このお店で「泡[食莫]」を食べるのは初めて。配膳されたどんぶりを見ると、一見、先日食べた「燴麺片」と見た目はそっくり。具だくさんで、ちょっと赤みを帯びたトマト味がきいてそうなアツアツのスープがたっぷりで、麺は全然見えません。牛肉片、トマト、チンゲンサイ、エノキダケ、黒キクラゲ、白キクラゲ、ハルサメ、干豆腐と、トッピングだけでもおなかいっぱいになりそうです。

 そして、どんぶりの底からついに探り上げた「泡[食莫]」は、おおっ!このお店の「泡[食莫]」は、厚焼きパンをちぎったのではなく、薄く焼いた小麦粉(薄餅)を四角に切ったもので、この薄さ、大きさ、そしてもっちりとした食感は、B-1グランプリのゴールドグランプリ受賞歴もある「八戸せんべい汁」そのものではないか!

イメージ 2 ▲これが「泡[食莫]」。「八戸せんべい汁」を彷彿とさせる食感に感動!

 まさかこんなところで、「八戸せんべい汁」にそっくりな食べ物に出会えるとは思わなかった。もし「日中友好B-1グランプリ」をやったら、この「泡[食莫]」は「八戸せんべい汁」の強力なライバルになるに違いない!

 そしてもう一品は、「牛肉餃子」。このお店は「清真」、つまり「回民」「回族」のお店なので、豚肉を使ったものはありません。なので、中国では豚肉白菜が一般的な餃子の餡も、このお店では牛肉餡の一種類しかありません。そんな牛肉餡を薄めの皮で包んだ小ぶりな餃子が30個、大きな平皿に載って出て来ました。芸の細かいことに刻みネギまで散らして、専用のタレとスープもついて、見るからにおいしそう!ひとくちほおばってみると、肉汁がじわっとにじみ出て、ジューシーで、んまい!!これはいくらでも食べられそう!これで12元(=約200円)だというのだから、すんばらしいコスパ。2016年は良い店がみつかってよかった。2017年も、このお店には通いますよーヽ(^。^)丿。

イメージ 3 ▲「牛肉餃子」にはスープと専用のタレもついて、30個で12元。

イメージ 4 ▲ネギも散らしてあって、アツアツの茹で立てをほおばると、超ジューシーで、うまっ!