毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

ファタヒラ広場の夜(夏の旅、北へ南へ時々台風;その61)

イメージ 1 ▲闇夜に白壁が浮かび上がるジャカルタ歴史博物館。

 2016年8月25日、バタビア建築。

 今回のジャカルタ旅行では、僕は一泊しかしないので、インドネシア料理を堪能したあとは、同僚の一人がちょこっと観光に連れて行ってくれました。

 やってきたのは、ジャカルタ市北部の、海にもほど近いコタ地区にある、「ファタヒラ広場(Fatahilah Square)」。まだジャカルタが「バタビア(Batavia)」と呼ばれていたオランダ植民地時代の16、17世紀頃は、このファタヒラ広場のあたりが街の中心地だったのだそうです。

 ファタヒラ広場は、北京の天安門広場などと比べれば決してすごく広いというわけではないですが、夜9時半を回っても、大勢のジャカルタ市民が集まって、思い思いに談笑などをしていて、のんびりした雰囲気です。

イメージ 3 ▲夜9時半過ぎのファタヒラ広場。

イメージ 4 ▲「Cafe BATAVIA」をバックに、広場に座り込んで談笑する女性たち。

イメージ 5 ▲クルドゥンを着用してない女性もいますね……

 ファタヒラ広場に面して、オランダ統治時代に建てられた「バタビア建築」の建物が今も多く残っています。その中でおそらくいちばん大きく、ライトアップされてその白壁を際立たせているのが、「ジャカルタ歴史博物館(Museum Fatahillah)」。これは1710年に建てられたオランダ統治時代の市庁舎で、16世紀から1948年のインドネシア独立までのコレクションが所蔵され、バタビア時代の生活様式などを垣間見ることができるそうです。

イメージ 6 ▲「ジャカルタ歴史博物館」はライトアップされて白壁が鮮やかに浮かび上がります。

イメージ 7 ▲左右対称の建物の中央にそびえるドーム状の塔には明かりが点いてますが、何なのでしょう?

 「ジャカルタ歴史博物館」に向かい合っている真っ白な建物はジャカルタ最古の郵便局「ファタヒラ郵便局(Kota Post Office, Kantor Pos Kota)」で、1929年に建てられたもの。コタ地区の再開発計画を経て、2014年に観光センターや美術館として新たにオープンしたそうです。

 ジャカルタの歴史が詰まったようなファタヒラ広場、明るい時間帯に訪れて、じっっくりと時間をかけて歴史探訪をしてみたかったですね。

イメージ 2 ▲観光センターや美術館に生まれ変わった「ファタヒラ郵便局」。