毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

「BEDD」という名のオーベルジュ(夏の旅、北へ南へ時々台風;その57)

イメージ 6 ▲初搭乗「JAL SKY SUITE」でのお食事が始まりました。

 2016年8月25日、パンがおいしい。

 成田発ジャカルタ行きJL725便のビジネスクラスシートは、2×3×2列の「JAL SKY SUITE」。フルフラットシートで、ストレスのない全席通路アクセス。テレビモニターは23インチととても大きく、隣席は空席のままだったので、プライバシーパーティションを開いたままで、ゆったりと過ごせそうです。なにしろ、飛行時間が6時間を超えるフライトはものすごく久しぶりなもんで、せっかくの中距離フライトをビジネスクラスで過ごせるので、たっぷり楽しみながらゆったり過ごしたいものです。

イメージ 1 ▲テーブルを出して、そのずっと向こうにテレビモニターが。

 成田空港を出発して太平洋上に抜け、そこから旋回して西へ向かうのではないフライトに乗ったのは、ワシントンD.C.に出張した過去2回だけで、プライベート旅行では今回が初。九十九里の海岸が後ろにどんどん遠ざかっていく風景はとても新鮮です。

 離陸から25分ほどで、眼下の大海原に三宅島が見えてくる頃、ドリンクサービス。午前中なのでアルコールは遠慮して、ペリエをいただき、いつものドライ納豆とあられミックスをつまみながら、機内食のメニューを眺めます。

イメージ 4 ▲眼下に三宅島が見えてきました。遠くに見えるのは新島、式根島、神津島。

イメージ 3 ▲お食事前のドリンクはペリエで。

イメージ 5 ▲島の東岸にある三宅島空港の滑走路がはっきり見えました。

 中距離フライトだけに、メニューも充実しています。座席をベッドにして休むことができることに加え、「Dine〈食べる)」「Delicious(美味しい)」「Dream(夢見ごこち)」の「D」を添えて、日本が世界に誇るスターシェフの共演「BEDD」という名のオーベルジュ(SKY AUBERGE by JAL)を提供しているとのこと。

 欧米路線など長距離路線なら、もっと思う存分それを楽しめるのでしょうけれど、6時間半かそこらのフライトでは楽しめるのはほんの一部でしょう。JAL725便では、和食は「くろぎ」のオーナーシェフで「廚 菓子 くろぎ」もオープンした黒木純シェフ、洋食は創作料理「山田チカラ」オーナーシェフ山田チカラ氏が手がけたお料理になっています。

イメージ 2 ▲「BEDD」という名のオーベルジュを展開しているJALの機内食メニュー。

 そして僕は山田チカラ氏プロデュースの洋食をチョイス。オードブルは「オマール海老のカプレーゼ」。メインディッシュは「アスパラガスのリゾットと和牛サーロインのステーキ」か「魚介のリゾットと鯛のポワレ」からの選択で、僕はシーフードをいただきます。ちなみに和食の方のメインは「和風牛タンシチューと銀鱈味噌漬け」でした。

イメージ 7 ▲さっぱりとした「オマール海老のカプレーゼ」。

イメージ 8 ▲続いてメインディッシュ。ワンプレート盛りではないところがうれしい。

イメージ 9 ▲鯛のポワレもリゾットもおいしくてボリュームも十分。

 メインの鯛のポワレは身の締まった感じが僕の好みでたいへんおいしく、リゾットもシーフードテイストが十分に味わえて、おいしかったです。

 しかし、この機内食で特においしいと思ったのは、パン。メゾンカイザー特製パン「プチアサスとグレープフルーツのエクメック」が供されたのですが、このパンのおいしいこと!どちらもメゾンカイザーの人気パンらしいのですが(前者は発酵時間が長めのバゲットで「パンダサス(Pain d'assas)」という大きいかたまりで売られているらしい。後者は「エクメック(EKMEK)」とはトルコ語でパンのことで、メゾンカイザーのは「はちみつとオリーブオイルを練り込んだパン」のことだそうな。)、特にこのグレープフルーツのエクメックがあまりにも美味しくて、客室乗務員さんに「このパン、ほんとにおいしいです。もっといただけませんか?」とおかわりとお願いしてしまいました。客室乗務員さんも「えっ、そうですか、それはうれしいです」とニコニコと追加でパンを持ってきてくださいました。このエクメックはまた食べてみたい!

 デザートは見た目も鮮やかな「フルーツマチェドニアとミントのムース」。コーヒーは「日本が誇るコーヒーの匠、川島良彰氏とのコラボレーションで世界最高峰のコーヒーをお届け」するという「JAL Café Line」の8月のコーヒー「サンミゲル ブレンド」。ああ満足。ごちそうさまでした!

イメージ 10 ▲「フルーツマチェドニアとミントのムース」とホットコーヒー。