毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

南海うどん(夏の旅、北へ南へ時々台風;その37)

イメージ 6 ▲鴨池・垂水フェリーの船上で食べる名物うどんは格別。

 2016年8月19日、大人気。

 鴨池・垂水フェリーの航行距離は15kmで、所要約35分。桜島の南をまっすぐ鹿児島市の鴨池埠頭を目指します。白い航跡を残しながら垂水港から出てくると、早くも右前方には、まっすぐに噴煙を上げる桜島が見えてくるではありませんか。

イメージ 2 ▲白い航跡の向こうに垂水港が遠ざかる。

イメージ 1 ▲右前方には、真っ白い噴煙を上げる桜島が。

 この日の船舶は、「フェリー第八おおすみ」。総トン数1,498総トン、全長77.26m、幅13.3m、旅客定員738名で、積載車両は乗用車で71台とのこと。

 甲板で手すりにもたれて、爽やかな風にあたりながら桜島など眺めてみますが、そのようなことをしている乗客は他に誰もいませんね。ほとんどが地元の人ばかりのようで、桜島なんて見飽きてて、暑い甲板に出ているよりは、涼しい船内にいたほうがいいに決まってるということのようです。うむ、もっともだ。

イメージ 3 ▲客室は前方にシートが並び、後方にはソファー席のようなエリアも。

 ところで、みなさん、客室の後方で列を作っているようなんですが、なんでしょう。

 ……おお!なんと、客室エリアの最後方には、売店、というか、うどんカウンターがあるではないか!そしてみんながそこに並んで、うどんを作ってもらっているではないか!

イメージ 9 ▲客室最後尾にあった売店。

イメージ 8 ▲うどんが名物らしく、出航直後は長蛇の列ができていた。

イメージ 4 ▲おにいちゃんがゆでて、おばちゃんが盛り付けて、会計します。

 このうどん、垂水フェリー名物「南海うどん」というらしいです。うどんつゆは、かつお節など4種類の素材から引いたダシ汁と、いわさきホテルズオリジナルの醤油を、いわさきホテルズ総料理長考案のレシピで合わせたという、手作りのこだわりのつゆだそうな。これは僕も食べずにはいられない。時間もちょうどお昼だしね。

 行列が途切れた頃を見計らって、鹿児島らしく「さつま揚げうどん」510円をオーダー。おにいさんが手早く作ってくれました。こだわりのつゆは薄色で透き通り、さつま揚げの上にはなるとと刻みネギ。地元の人が、垂水フェリーに乗ったら我先に食べたくなる気持ちがわかりました。おいしい。これはまさに名物。そうか、おにぎりやおいなりさんもあったのか。一緒に頼めばよかったな。

イメージ 5 ▲垂水フェリー名物「南海うどん」のさつま揚げうどん。

イメージ 7 ▲地元の人が食べたくなる気持ちがわかるおいしさでした。