毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

バスに乗ったままフェリーに乗る(夏の旅、北へ南へ時々台風;その36)

イメージ 1 ▲「東笠之原」バス停にやってきた、このバス停始発の鹿児島市内行き直通バス。

 2016年8月19日、直行バス。

 鹿屋市内と鹿児島市内を直通でつなぐバスがあることを知り、乗ってみたくなったのですが、鹿屋市のHPによれば「座席定員は40名となっていますので、満席で乗車できない場合もあります。」とのことだったので、乗れなくてあとの日程に影響が出ては困ると思い、始発の「東笠之原」バス停から乗ることにしたのです。

 とは言え、「東笠之原」バス停、ギラギラと真夏の日が照りつけ、それを遮る物は何もなく、暑くて死にそう。歩いて行って戻って来られそうなところにファミマを見つけたので、そこで冷たいものでも飲んで暑さを凌ぐことに。

イメージ 2 ▲ナンバー「999」、スリーナインの鹿児島市内直行バス。

 鹿屋市のHPによれば、九州新幹線の全線開業を見すえて、鹿屋市・大隅地域への観光客等の誘客による地域活性化を図るため、 2009年12月1日運行を開始したものとのこと。鹿児島市内区間のみの利用と鹿屋・大隅地区区間のみの利用はできず、鹿児島市内は県庁前、鹿児島中央駅、天文館、金生町(山形屋前)の4ヶ所が利用でき、1日6往復の運行。「東笠之原」バス停からだと片道1,500円です。

 「東笠之原」バス停で乗車したのは6名。10:08に発車です。大型観光バスよりは一回り小ぶりな車体ですが、シートはほどよい柔らかさでリクライニングもして、座り心地バツグン。そして何と言っても冷房の効きがスバラシイ。ああ涼しい。シートポケットには「フェリー船舶の安全のしおり」が入っていて、フェリーに乗るまでによく読んでおくようにとのことらしい。

イメージ 3 ▲鹿児島市内行き直通バス、乗り心地バツグン。

 乗客6人でスタートしたバス旅ですが、東団地前、寿中央、鹿屋と停車するうちにみるみる乗客が増え、補助席も使うほどの満席に。やっぱり鹿屋市民にとってはこのバスはかなり便利な交通手段なんですね。東笠之原から乗ることにして、よかったーー。

 かつての国鉄大隅線の跡を忠実にたどるようにバスは走り、11時15分頃、垂水港のフェリーのりばに到着しました。ほぼ定刻での運行ですね。

イメージ 4 ▲初めてやってきました、垂水港フェリーのりば。

 この直通バスがすごくて超便利で楽なのは、乗客を乗せたままバスがフェリーに載っちゃうところ。フェリーだからと言って乗客がいちいち乗ったり降りたりする必要がないんです。

 しかも!車両積載場所には、フェリー航行中は車両内にとどまっていてはいけないという趣旨の掲示が出ているので、バスが停止位置に停まったので降りようとすると、誰も降りようとしない!いや、数人は降りましたが、このバスに乗ってる人は、別に降りなくてもいいらしいです。エアコンの効いた車内で一眠りでもして到着を待つことができるんです。こりゃ便利だわね。でも、僕は初めてだから、降りてみます。

イメージ 5 ▲バスを降りて甲板に上がってみた。最後尾の車両積載口。

イメージ 6 ▲最後のお客さんが駆け込み乗船して、出航準備完了。

 この路線は、いわさきコーポレーション傘下の垂水フェリー株式会社が運航しており、おおむね30分~35分に1本の運航で1日29往復。フェリーだけの運賃は片道480円ですが、鹿児島市内行き直通バスを利用する場合は、フェリー運賃も全行程の運賃(つまり1,500円)に含まれているので、なんとなくおとくな感じがします。

 直通バスが乗ったフェリーは11:20発の便で、最後のお客さんが駆け込み乗船するとタラップをはずし、定刻出航。フェリーはゆっくりと岸壁を離れ、夏晴れの錦江湾へと漕ぎ出でました。

イメージ 7 ▲ゆっくりと岸壁を離れて、出航します。

イメージ 8 ▲遠ざかる垂水港フェリーターミナル。