毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

意外にも山深き日南線(夏の旅、北へ南へ時々台風;その33)

イメージ 1 ▲「魚うどん」が有名な油津。食べてみたいものだ。

 2016年8月19日、海幸山幸。

 飫肥駅を出発した1923Dは、日南、油津と停車していきます。油津は宮崎、志布志方面へ始発終着列車があり、夜間停泊もあって、日南線の中心駅の一つ。これも何かのテレビ番組で見たことがあるのですが、油津あたりでは「魚うどん」が名物だとか。魚のすり身をうどんのような麺状にしたものだそうで、食べてみたいんですよねー。

イメージ 2 ▲油津駅を出ると車窓には再び日向灘が。

 油津駅を出ると、車窓には再び日向灘が広がるようになります。しかし、その海の風景も、次の大堂津、南郷まで。南郷からは日南線はまた内陸部に向かうようになります。

 南郷町は今でこそ日南市の一部ですが、かつては南那珂郡南郷町という独立した自治体だったので、南郷駅はその中心駅として乗降客もそれなりに多いようです。前日一緒に宴会をやった知人も、高校時代は南郷駅から汽車通学をしていたと言っていた。今では南郷始発終着の観光特急「海幸山幸」も運行されていて、観光需要も高まっているようですね。

イメージ 3 ▲南郷町の中心駅、南郷駅。観光特急「海幸山幸」も発着します。

 南郷駅を出ると、線路は突如として内陸部へ向かい、しかもなんかすごい山の中へ入って行く感じ。さっきまでのきらめく海はどこへやらです。

 南郷駅から内陸へ分け入って最初の駅は谷之口。ホームと呼べるほどのものの幅は数十センチで、あとは草の茂みになり、そのまま断崖とも言える急な山肌が切り立って、そこだけ見ると山の奥のそのまた奥の秘境駅の趣です。

イメージ 4 ▲5分前まで海べりを走っていたのに、いつの間にか山奥の秘境駅風情の谷之口駅。

 谷之口駅の次は「榎原」。ここもまた山合いの集落に囲まれた駅。先ほどの谷之口駅ほど山が迫った感じではないけれど、ホーム裏は青々とした林が広がり、ホームはその林の中へ溶け込んでいるように、その境目を曖昧にしています。

 そしてこの駅名「榎原」、読めません。「折生迫」に続く日南線難読駅名その2という感じです。普通に読めば「えのきばら」となるところですが、正解は「よわら」。ナゼ?

イメージ 5 ▲日南線難読駅名その2、「榎原」。「よわら」なんてゼッタイ読めん。

イメージ 6 ▲後ろの林との境目がはっきりしない榎原駅の古いホーム。