毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

だいこん電車はゆく。(夏の旅、北へ南へ時々台風;その5)

イメージ 1 ▲初めての富山地方電鉄乗車は、13:28発宇奈月温泉行き普通列車135レ。

 2016年8月12日、のんびりのどか。

 14760形電車は、1979年から1981年にかけて導入された車両だそうで、なかなかの車齢です。車内には、ずらりと転換式クロスシートが並んでいます。濃い朱色のモケット、ビニール製のシートカバー、背もたれについた手すりの形状、二段式の窓など、なんとも懐かしい気分にさせてくれるではありませんか。お盆直前ですが、平日の昼間ということで乗客は少なく、地方私鉄の旅がのんびりできそうです。

イメージ 2 ▲なんとも懐かしい感じの転換式クロスシートがずらりと並ぶ「だいこん電車」の車内。

イメージ 3 ▲ドア脇はボックスシートのようになってますね。

 さあ、いよいよ電鉄富山駅発車です。発車して数百メートルほどは北陸新幹線、あいの風とやま鉄道と並走し、やがて右へカーブして離れたかと思うと、最初の停車駅・稲荷町駅に到着します。ここから南へまっすぐ下っていくのが不二越・上滝線、東へ向かうのが本線で、稲荷町駅は分岐駅になっているのですが、それにしてもこのホームの待合所のベンチ、屋根、柱、どれも年季が入りまくりで、なんとも言えぬレトロムード。開業は1914年(大正3年)12月6日だそうですが、この木造待合所はその当時のままなのかしら?

イメージ 4 ▲最初の停車駅・稲荷町駅のなんともレトロな木造待合所。

イメージ 5 ▲開けることのできる車窓の桟に乗車券を置いてみた。新魚津まで770円。

 この日約束している友人とはJR魚津駅前に午後2時半に待ち合わせているので、JR魚津駅と並んでいるちてつの新魚津駅まで乗るつもりです。運賃は770円です。

 新庄田中、東新庄、越中荏原、越中三郷と、あいの風とやま鉄道よりも山手の住宅と田んぼが入り混じる富山市の東郊をのんびりと走っていきます。その次の越中船橋では、宇奈月温泉始発の普通列車132レと交換します。車両は、塗装は同じ「だいこん電車」(「牛乳電車」?)ですが、14760形電車よりも古い14720形電車。見るからにレトロな前面に、乗ってみたくなっちゃいますね。

イメージ 6 ▲富山市東郊の田園住宅地帯を走ります。5つめの駅は越中三郷。

イメージ 7 ▲その次の越中船橋では、宇奈月温泉始発の132レと交換。