富山地方電鉄、初乗り。(夏の旅、北へ南へ時々台風;その4)
▲「だいこん電車」と「かぼちゃ電車」が並ぶ富山地方電鉄富山駅ホーム。
2016年8月12日、牛乳電車とも。
泊行き451Mに乗って13:05に富山に到着した僕が、このまま乗っていても目的地へたどり着けるのに敢えて降りたのは、目的地へは富山地方電鉄、通称「ちてつ」に乗っても行けるからです。
実は僕、ちてつに乗ったことがないので、今回、初乗車をもくろんでみました。新幹線も通り、全ホーム高架になった富山駅の南口を出て左へ向かえば、電鉄富山駅ビル「エスタ」があり、その1階奧が「電鉄富山駅」になっています。 ▲電鉄富山駅ビル「エスタ」1階奧が電鉄富山駅。
奥へ進んで突き当たりが改札口、その手前左がきっぷ売場です。きっぷ売場のところまで入るのさえも今回が初めてです。
ちてつ線は、宇奈月温泉へ向かう本線、立山黒部アルペンルートへ向かう立山線、立山線岩峅寺までを富山市南部をまわって行く不二越・上滝線の3線があり、営業キロ数は93.2km。映画「RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語」はちてつ運転士のドラマでしたし、立山線横江駅では映画「脳男」のロケが行われましたね。
▲きっぷ売場にはわかりやすい「ちてつ電車路線図」が。
ホームは3面4線で、改札口から見て右から1番線、2/3番線、4番線と並んでいます。3番線には13:13発の宇奈月温泉行きUN3レ特急「うなづき3号」、4番線には13:16発立山行き普通列車325レが入っています。
特急「うなづき3号」は土日休日なら指定席車両付きの16010形電車の観光列車「アルプスエキスプレス」(元西武5000系電車「レッドアロー」)で走るらしいですが、平日は14760形電車での運行です。隣の普通電車も同じ車両ですが、塗装が違います。
▲特急「うなづき3号」が発車して、4番線は18:16発立山行き普通列車。
白色とグレーの塗装にあずき色のラインが入った塗装が当初からのものだそうですが、これは富山の県鳥である雷鳥をイメージしたカラーリングだとか。そしてその後、上半分がカボチャ色で下半分が緑という新塗装も出て来ていて、雷鳥をイメージした方は、雷鳥には申し訳ないが(笑)、「だいこん電車」とか「牛乳電車」と呼ばれ、新塗装の方は「かぼちゃ電車」と呼ばれているそうです。
▲2番線から発車するのは13:28発宇奈月温泉行き普通列車。
13:16、2番線に上市からの普通列車1030レが到着すると、同時刻に4番線から「かぼちゃ電車」の立山行き普通列車325レが発車していきました。1030レは、車内整備の後、13:28発の宇奈月温泉行き普通列車135レに変わります。
車内整備の時間を少し置いてやがて改札が始まり、2番線の宇奈月温泉行きに乗車ができるようになりました。僕もこれに乗ります。富山地方電鉄初乗車となる列車です。「だいこん電車」14760形電車です。車番は電鉄富山方は14773、宇奈月温泉方は14774をつけています。「立山あーとれいん2016」というヘッドマークも掲げていますね。
▲錆びた鉄骨に古い車両、隣接する真新しい富山駅新幹線駅舎とはいかにも対照的。
▲青色で書かれた懐かしい書体の駅名標。