毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

行くぜ、夏休み!!(夏の旅、北へ南へ時々台風;その1)

イメージ 1 ▲夏休みのスタートは瀋陽発東京成田行き全日空NH926便で。

 2016年8月10日、アップグレード。

 2016年上半期は国外出張が多く慌ただしい日が続きましたが、さあいよいよ夏休みです!しばらくのんびりさせていただきましょー!

 というわけで、いつもの瀋陽桃仙空港へやってきました。これから乗るのは定位置の40番ゲートに入っている10:40発の東京成田行きNH926便。この日の機材はレジJA-616AをつけたB767-300ERです。

 お隣の39番ゲートは、10:15発のソウル行きKE832便の定位置。この便には前月の7月にソウル経由でウランバートルへ行くのに乗ったわけですが、飛行時間1時間20分程度の短距離国際線にB777-300が入っているのですから、その需要の高さがわかります。

イメージ 2 ▲7月にソウル経由でモンゴルへ行くときに乗ったKE832便も定位置39番ゲート。

 いつもは見かけず、珍しいと思ったのは、30番ゲートに入っている白と黄色の機体。ノックスクート (NokScoot)ではないですか。タイのLCC「ノックエア」とシンガポールのLCC「スクート」が共同出資して立ち上げた、バンコク・ドンムアン空港をベースとする長距離国際線LCCだそうです。日本にはチャーター便での成田線運航はありますが、定期便は飛んでいないようですね。

 30番ゲートにいるのは、10:30発のドンムアン行きXW077便。機材はレジHS-XBBをつけたB777-200。大型機で来てるんですね。瀋陽線は月水土の週3往復の運航です。

イメージ 3 ▲出国審査場が混んでいたのは、ドンムアン行きに乗る中国人が多かったからか……。

 今回もいつもどおりディスカウント・エコノミーチケットを購入したのですが、チェックインの時になぜかアップグレードしてもらえて、搭乗券を受け取るときに「新しいお席になってますので」と言われただけだったので、エコノミークラスの中で座席変更があったのだなと思っていたのですが、よく見たらビジネスクラスになっていて、ちょっとウレシイ(^^)。

 ビジネスクラスは2×1×2のシートが7列並ぶ35席仕様。シートは短距離路線なので特に名もない今となっては国内線のプレミアムクラスのシートと比べてもどうかという程度。それでも7割方は埋まり、僕は8番A席に着席。隣席は空いたままだったのでゆったり過ごせます。

イメージ 4 ▲NH926便ビジネスクラスキャビン。2×1×2でシートが並び、7割ほどの搭乗率。

 10:36にドアクローズとなり、10:48にタキシング開始。国際線エプロンのいちばん奥にある40番ゲートからRWY24エンドまでは最も遠い位置関係にあり、11:07にようやくRWY24から離陸。しかもすぐ雲の中に入ってしまい、離陸直後から雲上飛行となりました。

 離陸後30分ほどして機内サービスが始まり、まずはドリンクサービスから。ANAの国際線ビジネスクラスなんてかれこれ10年ぐらい乗ったことがないんですが、朝なのでペリエでガマン。でも日本酒とか飲めばよかったな、やっぱり。

イメージ 5 ▲めったにANAに乗らないのですが、おつまみのあられ、ANAはこんなふうなのね。

 NH926便は、前夜に到着するNH925便が瀋陽空港にナイトステイして翌日の朝に出発するので、機内食も瀋陽積み込みにしていると思われ、そのせいか、機内食は中華と洋食からのチョイス。中華のメインは「海老のバターガーリック炒め」、洋食のメインは「ビーフのソテー デミグラスソース」です。日本へ帰る便の中でまで中華は食べたくないので、洋食をチョイス。「小海老と野菜のマリネ」、「蒸し鶏と生姜ソース」、「野菜サラダ」、これにフレンチロールとフルーツが添えられます。フレンチロールががりがりのガビガビで、せっかくのビジネスクラスなのに瀋陽積み込みではこのレベルなのはいかにも残念でえした。

イメージ 6 ▲全体的にいかにも瀋陽から積み込みましたという味付け。パンが超固かったのが特に残念。

 離陸後1時間10分ほどすると、ウラジオストク上空にさしかかり、このあたりで雲が切れて、美しい海岸線が見えてきました。日本海上空にはほとんど雲はなく、左側の窓からは、ナホトカの北へ続く沿海州の海岸線がくっきりとはるか向こうまで見えています。

 美しい入り江が見えているのは、ロシア沿海地方ラゾフスキー(Лазовский)地区のヴァレンチンの集落とヴァレンチン湾。飛行機はこれから陸地を離れ、欧州航路に合流して南下していきます。

イメージ 7 ▲ウラジオストク上空あたりで雲が切れ、沿海地方の長く美しい海岸が眼下に。

イメージ 8 ▲ラゾフスキー地区ヴァレンチンの集落とヴァレンチン湾。